●概要
草木が芽吹き、新たな命が息づく春。
本展は、デザイナー・早川紗枝が“心踊る春”をイメージした春の風を感じる新作展です。季節の草木花を素材としたリースやスワッグの“花飾り”と、ヴィンテージボタンやチェコの伝統工芸のガラスボタンを用いた“耳飾り”が、全て1点もので並びます。
一輪の花が、一つの古いボタンが
私の琴線に触れたとき
大きなイマジネーションの原動力となる
私がロンドン生活の中で少しずつ集めたヴィンテージボタンや、旅先で出会った伝統工芸のガラス。
誰かが大切にしてきたモノ、代々受け継がれた伝統技術でつくられたモノには、経年美化の輝きが宿っています。SAEDECOの“耳飾り”は、こうした“わくわくする”素材からのインスピレーションをもとに、次の新たなストーリーを紡ぐ誰かの元へつなぐことができるよう“想い”を込めて、作品にしています。
そして、“花飾り”の素材は“生花”。私は、草花に宿る瑞々しい生命力と2つとないカタチにも、ヴィンテージのモノに宿る輝きと同じ魅力を感じます。
“わくわくする”素材は、私が見つけるのではありません。
偶然が重なって出会うべくして出会う感覚。
草花も、1本1本がそれぞれに活き活きと輝く場所を見つけると、自然とカタチが出来上がります。こうして新たなカタチに生まれ変わったモノは、次の持ち主へとまた出会うべくして出会うのです。
まるでお互いを引き寄せるように。
こんな時代だからこそ、日常の中にある小さな幸せの積み重ねを大切にしたい。
今、私にできることは、作品に触れた方の笑顔を想像しながら、ひとつひとつに心を込めること。
誰かの“特別なひとつ”に出会うためのお手伝いができることを願って、
みなさまの日々に“小さなときめき”をお届けいたします。
ーSAEDECO・早川紗枝
●Profile
SAEDECO・早川紗枝
多摩美術大学環境デザイン学科卒。東京都国立市にアトリエを構える。
ヴィンテージボタンなどを用いた1点もののアクセサリー制作を中心に、フラワーデコレーション、店舗ディスプレイなど、「日々の中の小さなときめき」をコンセプトに、デザイン活動を行う。2019年より1年3ヶ月ロンドンに渡英。帰国後、自身の制作活動に加え、ヴィンテージの雑貨や、現地で出会った作家たちの作品をセレクトしたショップ「SAEDECO MARKET」を立ち上げる。(現在販売はイベント時のみ)
●お問い合わせ
Book Shop: NADiff modern
150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1Bunkamura B1
TEL. 03-3477-9134