月曜日定休 ※月曜が祝日の場合は翌日
(7月6日[金]ー 7月22日[日]は無休)
TALK EVENT
2018年8月26日[日] 18:30-20:00
出演 :飴屋法水(演出家、美術家)、松本弦人(一〇〇〇文庫・発行人)、金森香(悪魔のしるし)
>> イベント詳細
●概要
この度NADiff a/p/a/r/tでは、1000ページの巨大文庫「一〇〇〇」シリーズ第6弾、『危口統之 一〇〇〇』のフェアを開催いたします。
危口統之は、2008年「悪魔のしるし」を結成し、演劇作品や独特のパフォーマンス作品を手がけてきました。“複雑な構造物を何名もの人間がある場所に搬入する”という祝祭的作品『搬入プロジェクト』は2008年の初演以来、8ヶ国 20ヶ所での公演を重ね、2014年初演の危口の両親と出演する舞台作品『わが父、ジャコメッティ』は、海外含む6都市で上演されました。
活躍の最中、2016年 11月、肺腺癌と判明。生前最後のパフォーマンスとなったのは、2016年にChim↑Pomが歌舞伎町で行った、『また明日も観てくれるかな?~So see you again tomorrow, too? ~』でのパフォーマンス、「歌舞伎町百人斬り」でした。療養生活をおくる中、ブログ「疒日記」で日々を綴り、2017年3月17日倉敷の実家にて永逝。42歳の若さでこの世を去り、演劇界だけでなく、建築やアート、デザインに携わる数多くの著名人たちが彼の死を惜しみました。
その一人、一〇〇〇文庫・発行人の松本弦人が「一〇〇〇」シリーズ第6弾として、この度刊行した書籍が『危口統之 一〇〇〇』です。本書は、演出家・危口統之が遺した74冊のスケッチブックとノートを複写し、2011年から2017年にかけて、危口が本人アカウントで発信したツイートを抜粋し併載しています。
この度は『危口統之 一〇〇〇』とともに、本書に収録されいているスケッチブックとノートを、危口統之の蔵書や愛用の道具とともに展示いたします。悪魔のしるしの書籍やDVD、グッズ、加えて危口統之の蔵書に基づいた選書フェアも展開。「一〇〇〇」シリーズのバックナンバーも取り揃えております。
8月26日、トークイベント開催が決定!
飴屋法水×故危口統之 (外付記憶装置)。危口統之の外付記憶装置(ノート≒『危口統之 一〇〇〇』)を使い、一〇〇〇文庫松本弦人と悪魔のしるし金森香がナビゲートいたします。
『危口統之 一〇〇〇』FAIR、イベントあわせまして是非ご期待ください。
協 力 : 悪魔のしるし、松本弦人、町口覚
いつも彼の傍にはスケッチブックがあった。スケッチブックが あってもなくても、彼は常に描くことと共にあった。息を吸って吐くように、彼はいつでも、何にでも描いていた。〈中略〉彼の残した幾多の絵は膨大な入力無しには有り得ないものだ。見ること、考えることが結果として絵の形として現れていると言えるかもしれない。彼の絵は作品ではない。見ている、考えている過程 そのものなのだ。
石川卓磨/建築家 前書きより
●EVENT
TALK EVENT
出 演 :飴屋法水(演出家、美術家)、松本弦人(一〇〇〇文庫・発行人)、金森香(悪魔のしるし)
日 時 : 2018年8月26日[日] 18:30-20:00 (開場 18:15)
飴屋法水×故危口統之 (外付記憶装置)。危口統之の外付記憶装置(ノート≒『危口統之 一〇〇〇』)を使い、一〇〇〇文庫松本弦人と悪魔のしるし金森香がナビゲート。
会 場:NADiff a/p/a/r/t 店内
定 員:70名
入 場:1,000円
予約制:TEL. 03-3446-4977
●EVENTご参加方法
ご希望日、ご参加を希望される方のお名前、お電話番号、ご参加人数を明記の上、メールにてご予約ください。
ご予約受付は終了いたしました。
※当日キャンセルはかたくお断りしております
●PROFILE
飴屋法水(あめや・のりみず)
1961年山梨県出身。78年、劇作家・唐十郎主宰の「状況劇場」に参加し、音響を担当。84年には自身の劇団「東京グランギニョル」を結成し、演出・音響・美術などを担当した。また87年にアーティスト・三上晴子らと結成した「M.M.M.」では舞台上でメカニックな装置と肉体を融合させ、サイバーパンクを思わせる世界観を展開した。90年代より現代美術を主軸とした活動を行うが、95年のヴェネチア・ビエンナーレ参加後、作品制作を休止。珍獣専門のペットショップ「動物堂」を経営した。2005年、「消失」をテーマに水と、必要最低限の食物摂取のみで24日間箱に籠った「バ ング ント」展でアーティスト活動を再開。以降、根源的な生への関心を主題にした演劇、インスタレーション作品を制作している。東日本大震災で被災した福島県の高校生らとやりとりを重ね書き下ろした戯曲『ブルーシート』は、第58回岸田國士戯曲賞受賞。近年参加した主な展覧会に、「水と土の芸術祭2012」(新潟県)、「国東半島アートプロジェクト2012」(大分県)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(東京国立近代美術館、2016)、「ビルディング・ロマンス|現代譚(ばなし)を紡ぐ」(豊田市美術館、2018)
松本弦人(まつもと・げんと)
グラフィック・デザイナー メディア・プロデューサー BCCKS CCO
コンピュータによるグラフィック・デザインの黎明期から積極的に先端技術を取り入れ、様々なメディアデザインに取り組む。『ポップアップコンピュータ』『ジャングルパーク』『動物番長』の企画・監督・デザインを務める。休刊前の『STUDIO VOICE』アート・ディレクター、プリント・オンデマンド出版『一〇〇〇文庫』発行人。東京タイプディレクターズクラブ理事、受賞歴 : マルチメディアグランリ、日本ソフトウェア大賞、ADC賞、TDC 賞、 The Best Interactive Awards 他多数。
金森香(かなもり・かお)
リトルモア勤務を経て、2001年ファッションブランド・シアタープロダクツを設立、2017年までプロデューサーを務める。
2010年よりNPOドリフターズ・インターナショナルをスタート。2018年よりロフトワークのAWRD編集長も務める。「悪魔のしるし」初代制作→幽霊部員→現・悪魔のしるしの生き残り。
●新刊書籍
『危口統之 一〇〇〇』
発行日:2018年4月3日発売
発 行:一〇〇〇BUNKO 発 売:bookshop M
仕 様:1024頁/1 色刷り/PUR 綴じ
サイズ:文庫版
価 格:3,700円(税抜)
●一〇〇〇本バックナンバー
1000頁の巨大な文庫本作品集「一〇〇〇」シリーズが、第5弾『羽永光利一〇〇〇』から、過去全作品の印刷、用紙、装幀、造本全てをバージョンアップし、新版として発売されました。『町口覚一〇〇〇』、『東京TDC一〇〇〇』、『宇川直宏一〇〇〇』、『中平卓馬一〇〇〇』、『羽永光利一〇〇〇』のバックナンバー全5タイトルも同時展開いたします。1000頁という圧倒的頁数の抱える情報量とその物質感や、オンデマンド出版の域を超えたオフセットクオリティ―のデジタル印刷など、進化した「一〇〇〇」本を余すところなくご堪能ください。
●PROFILE
危口統之(きぐち・のりゆき)
悪魔のしるし主宰・演出家。1975年岡山県生まれ。2008 年「悪魔のしるし」を結成し、演劇作品や独特のパフォーマンス作品を手がける。
“複雑な構造物を何名もの人間がある場所に搬入する”という祝祭的作品『搬入プロジェクト』は 08 年の初演以来、8 ヶ国 20ヶ所での公演を重ね、14 年初演の危口の両親と出演する舞台作品『わが父、ジャコメッティ』は、海外含む 6 都市で上演された。16 年 11月、肺腺癌と判明。療養生活をおくる中、ブログ「疒日記」で日々を綴った。
2017年3月17日倉敷の実家にて永逝。享年42歳。
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977