「戦後音楽芸術における前衛とは何だったのか──これからの創作のために」
出演:一柳 慧、片山杜秀
司会:松本良一
日 程:2016年8月7日(日)
開 演:16:00 ※トーク終了後サイン会
会 場:銀座ソニービル5階 Aフロア
入場料:無料
定 員:40名
協 力:平凡社
現代音楽界の巨匠・一柳慧が創作の軌跡とこれからの音楽論を語った新刊『一柳 慧 現代音楽を超えて』の刊行を記念して、トークイベントを開催いたします。
セッションのお相手には、本書に収録された対談にもご登場の、政治学者にして音楽評論家の片山杜秀氏をお招きし、司会を、同じく本書掲載の、一柳氏の回想録をまとめた読売新聞記者(当時)の松本良一氏に務めていただきます。お二人に共通するのは、「音楽を社会にひらく」という視点。「現代音楽=難解」といったよくあるイメージに象徴されるように、芸術音楽を語る言語は、往々にして抽象的かつ専門的になりがちですが、お二人の手にかかればそんなことはありません。
戦後、ジョン・ケージとの出会いから出発し、前衛の時代を経て、伝統と革新/西洋と東洋の接点を模索しながら、80歳を超えた今も精力的に創作を続ける一柳慧が今、伝えたいこととは──。戦争、テクノロジーの衝撃、前衛とその後のポストモダンの時代を経験した者にしか語れない、これからの音楽論・創作論を、片山氏との対話を通じて存分に語っていただきます。
トークイベント終了後、サイン会を行います。(当日、会場にて『一柳 慧 現代音楽を超えて』をご購入頂いた方が対象となります)
ご参加方法について
満員御礼!
定員に達しましたため、予約は締め切りとさせていただきます。
●新刊情報
『一柳 慧 現代音楽を超えて』
著 者:一柳慧
発行元:平凡社
定 価:本体2000円(税別)
戦後、アメリカの前衛芸術家ジョン・ケージらとの出会いから出発し、世界の作曲界を刺激し続けてきた音楽家・一柳慧。80歳を超えてますます冴えわたる革新性とそのスケールの大きさはどこから来るのか。今こそ旬の一柳が語る、知られざる創作の軌跡とこれからの音楽論。
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●Profile
一柳 慧(いちやなぎ・とし)
1933年、神戸市生まれ。作曲家、ピアニスト。作曲をジョン・ケージ、ピアノを原智恵子らに師事。1952-61年、アメリカに留学。ニューヨークのジュリアード音楽院に学びながら、ケージらと前衛的音楽活動を展開。帰国後は、偶然性の導入や図形楽譜を用いた作品の発表のほか、日欧米の新しい音楽を紹介し、さまざまな分野に強い影響を与える。尾高賞(4回)、フランス文化勲章、毎日芸術賞、サントリー音楽賞など作曲による受章・受賞多数。2008年、文化功労者。現在、神奈川芸術文化財団芸術総監督。
片山杜秀(かたやま・もりひで)
1963年生まれ。慶應義塾大学法学部教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(第18回吉田秀和賞、第30回サントリー学芸賞受賞)『線量計と機関銃』『現代政治と現代音楽』(以上、アルテスパブリッシング)、『未完のファシズム』(新潮選書)、『近代日本の右翼思想』(講談社選書メチエ)、『ゴジラと日の丸』(文藝春秋)など多数。
松本良一(まつもと・りょういち)
1966生まれ。読売新聞東京本社文化部記者を経て、現在、読売日本交響楽団演奏総務部長代行。
●お問い合わせ
NADiff du Champ
104-0061 東京都中央区銀座5-3-1 ソニービル6F
TEL/FAX:03-6264-6869