出 演 : トモ・コスガ(深瀬昌久アーカイブス ディレクター)
戸田 昌子(写真史家)
日 時 : 2018年9月28日[金] 19:30-21:00 (開場 19:15)
会 場:NADiff a/p/a/r/t
定 員:70名
入場料:1,000円
●概要
深瀬昌久、待望の集大成。
私性と遊戯を追い求めた40年。
1960年代から日本写真の第一線で活躍した写真家・深瀬昌久。
深瀬は「鴉」が不朽の名作として語り継がれる一方で、その活動は不慮の事故により閉ざされ、多くの作品が紹介されることがなかった謎多き写真家でした。この度、深瀬昌久アーカイブス ディレクター、トモ・コスガ氏の監修のもと赤々舎より刊行された『MASAHISA FUKASE』は、深瀬の40年間に及ぶキャリアを俯瞰し、その写真表現の全貌を初めて浮き彫りにする決定版です。
トークイベントでは、写真史家の戸田昌子氏を迎え、トモ・コスガ氏とともに写真アーカイブの現状と課題や、カメラ雑誌各誌に見る深瀬昌久と編集者の関係など、お二人の活動や研究についてお話いただきます。また、“フェミニズムの観点から見た深瀬昌久”という、新たな切り口によって深瀬作品を見つめなおすことで、生涯をかけてカメラの先で何を見つめようとしていたのか、その本質を探ります。
その人生の中心には常に写真が腰を据え、周囲を巻き込み、己の人生をも破滅へ向かわせた、深瀬昌久にとっての「私性」「エゴイズム」とは。
深瀬、幻の作品「鳩」についても触れ、写真表現の豊かさと凄みに手をのべます。
協力:赤々舎
●EVENTご参加方法
ご希望日、ご参加を希望される方のお名前、お電話番号、ご参加人数を明記の上、メールにてご予約ください。
定員に達したため、お席のご予約受付は終了いたしました。
只今、お立見でのご参加のみ、お電話にて受付中です。(TEL: 03-3446-4977)
先着順となり、こちらも定員になりましたら締め切りとさせていただきます。
※当日キャンセルはかたくお断りしております
●商品情報
『MASAHISA FUKASE』
監修・本文 トモ・コスガ
序文 サイモン・ベーカー
2018年9月19日一般発売 (先行発売中)
発行 | 赤々舎
定価:8,000円+税
発行人 | 姫野希美
日本語版デザイン | 株式会社ザイン
サイズ:195mm × 260mm × 45 mm
ページ数:416頁(26章、日本語版 発行部数:1500部)
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深瀬昌久
1934年、北海道中川郡美深町に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などの勤務を経て、1968年に独立。代表作「鴉」は世界的に高い評価を得ている。1974年、アメリカ・MoMAで開催された歴史的な日本写真の展覧会「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に出展多数。1992年、不慮の事故で脳障害を負い、20年間の闘病の末、2012年に亡くなる。享年78。2017年、フランスはアルル国際写真祭にて没後初の回顧展「l’incurable égoïste」を開催。2018年4月、京都のKYOTOGRAPHIE にて国内初の回顧展「遊戯」を開催。2018年9月からは、オランダはアムステルダムのFoam Museumにて、美術館では没後初となる回顧展「Private Scenes」を開催予定。深瀬が40年間の作家人生において制作した作品群の全貌を網羅した写真集「Masahisa Fukase」(Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版、赤々舎より日本語版)が刊行される。
masahisafukase.com
●Profile
トモ・コスガ
1983年、東京都生まれ。深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター。2000年頃より深瀬の作品研究を開始。深瀬の没後、遺族からの依頼を受け、2014年に深瀬昌久アーカイブスを創設。作品のアーカイブ活動に限らず、展覧会のキュレーションや出版物の編集や執筆も担う。またアート・プロデューサーとしても各種展覧会の企画やプロデュースを手がけ、そのほか写真表現を中心としたライターとして日本写真の現在を各種媒体に多数寄稿。これまでにキュレーションに携わった展覧会として、深瀬昌久「Private Scenes」(2018年秋開催予定 Foam Museum)、深瀬昌久「l’incurable égoïste」(2017年 アルル国際写真祭)、深瀬昌久「救いようのないエゴイスト」(2015年 Diesel Art Gallery)のほか多数。著書として「Masahisa Fukase」(Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版、赤々舎より日本語版)がある。
戸田 昌子(とだ・まさこ)
写真史家。1975年東京生まれ。1999年上智大学文学部新聞学科卒業。2015年東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程満期退学。堀野正雄、ネーサン・ライアンズ、日本写真史の成立に関する研究などで2006年、日本写真芸術学会奨励賞を受賞。共著に『日本の写真家』(新書館、2008、飯沢耕太郎編)、『写真経験の社会史』(岩田書院、2012、緒川直人編)、『幻のモダニスト 堀野正雄の世界』(国書刊行会、2012)、『岡村昭彦の写真 生きること死ぬことのすべて』(美術出版社、2014)ほか。「岡村昭彦の写真」展では展示作品のセレクションと解説、会場レイアウトなどのキュレーションを手がけた。忘れられた主観主義の写真家・迫幸一の再評価に力を注ぎ、「知られざる主観主義写真1 海につながれた者」(2017、カフェブレッソン、広島)「知られざる主観主義写真2 人間たちの幻影」(2018、ギャラリーG、広島)などの展覧会を監修し、限定写真集『Phantomas』(私家版、2018)を刊行。現在、日本写真史を写真雑誌の掲載作品でたどる『MAGAZINE WORK: THE HISTORY OF JAPANESE PHOTO MAGAZINES: 1890s – 1980s』をアイヴァン・バルタニヤン、金子隆一とともに準備中(2018年刊行予定)。
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977