月曜日定休 ※月曜が祝日の場合は翌日
●オープニングレセプション 2018年11月9日[金] 19:00-20:30
●TALK EVENT 2018年12月1日[土] 出演=足立元(視覚社会史研究者)× 風間サチコ
>> トークイベント詳細
●展覧会概要
風間サチコは徹底した独自のリサーチをもとに、主に木版画による漫画風のナンセンスな表現で、現在・未来につながる歴史の暗部を彫り起こすアーティストです。そのユーモアと鋭い社会批評眼を感じさせる作品は、近年、国内外で高く注目されています。NADiff galleryでは、これまでの風間の画業を集成した初の作品集『予感の帝国 風間サチコ作品集』(朝日出版社)の刊行を記念し、最新作(本展初公開)を含む展覧会を開催いたします。
作品集にも収録されている、原爆の図丸木美術館にて発表された大規模作品《ディスリンピック2680》(2018年)は、優生思想の歪(いびつ)さに着目した風間が、構想期間4年をかけて戦前からの関係資料を収集しリサーチを続けて制作した作品です。優生思想によって統一された架空の都市「ディスリンピア」において、皇紀2680年(西暦2020年)に開催予定の国際体育大会「ディスリンピック」の開幕式典が舞台となる本作。ディストピア的な理想国家、健康至上主義の祝祭と人類淘汰の地獄といった脅威の光景を、周到精密に描き出した超大作です。
本展では《ディスリンピック2680》を構成する2つのパート(部分)と共に、《漫画「ディスリンピック2680」》のプロローグの生原稿も展覧します。さらに、皇紀2680年までに完遂予定の〈ディスリンピック計画〉の一つ、ドローイング作品《九軍神(ディスリンピアン)シリーズ》より三選手の出場も予定しております。
NADiff a/p/a/r/tでは、『予感の帝国 風間サチコ作品集』を一般に先駆けて発売すると共に、先着順で差し上げる特製ノベルティもご用意します。さらに、作品集刊行にあわせたオリジナルグッズの販売の他、イベント開催も予定しております。是非、あわせてお楽しみ下さい。
●EVENT
『予感の帝国 風間サチコ作品集』刊行記念トークイベント
2018年12月1日[土] 18:00-20:00(開場17:45)
出 演=足立元(視覚社会史研究者)× 風間サチコ
会 場:NADiff a/p/a/r/t 店内
定 員:70名
入 場:1,000円
予約制:TEL. 03-3446-4977
EVENTご参加方法
ご希望日、ご参加を希望される方のお名前、お電話番号、ご参加人数を明記の上、メールにてご予約ください。
お電話でも承っております。TEL : 03-3446-4977
※当日キャンセルはかたくお断りしております
※受信制限をされている方は、当店からのメールを受信できるよう設定お願いいたします。
●商品情報
『予感の帝国 風間サチコ作品集』
★NADiff先行発売日:2018年11月9日(一般発売日:11月15日)
★NADiff限定・購入特典ノベルティつき(先着順)
“祝福することのできない者は、呪詛することを学ぶべきだ!”
——フリードリヒ・ニーチェ
戦争への動員、成長ドリーム、国土の乱開発、ネット相互監視、核と原発の爆発……。「終わった」と思っていた近現代のディストピアはいつだって滑稽に未来によみがえる。黒と白の木版画にその暗黒の「予感」を鮮やかに刻み続けてきた美術家・風間サチコ初の作品集。版画でありながら1点しか刷らず、冴えわたる技巧でユーモアと批評性を同じ俎上に乗せる。超大型の最新作《ディスリンピック2680》をはじめ画業20年の主要作品を網羅! 風間による作品解説や新たな一歩となる書き下ろし漫画も特別に収録。海外で高まる注目も意識して解説文などはすべて日英バイリンガル表記。巻末論考は視覚社会史研究家である足立元氏が執筆。
著 者:風間サチコ
版 元:朝日出版社
判 型:天地260mm×左右228mm
頁 数:144ページ
価 格:3,700円+税
風間サチコ最新グッズ
風間の最新作《ディスリンピック2680》などのオリジナルTシャツ、ステッカー、缶バッジ(制作:NADiff)など、関連グッズを会期にあわせてリリースします。
●おたのしみ
横浜トリエンナーレ2017でも好評を博した、風間サチコ作「ぼんやり階級ハンコ捺印コーナー」が再登場!風間サチコの特製7つの階級ハンコが自由に捺せるので、持参したお気に入りのノートや手帳の表紙に、エゴイストやらプロ市民といったあなたにピッタリな称号の烙印が可能!何回スタンプしてもタダで〜す。試してみてね!
●PROFILE
風間サチコ Sachiko KAZAMA
1972年東京都生まれ。「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作する。一つの画面に様々なモチーフが盛り込まれ構成された木版画は漫画風でナンセンス、黒一色のみの単色でありながら濃淡を駆使するなど多彩な表現を試み、彫刻刀によるシャープな描線によってきわどいテーマを巧みに表現する。風間は作品のなかで、現代社会や歴史の直視しがたい現実が、時には滑稽でコミカルに見えてしまう場面を捉えようとしている。そこには作家自身が社会の当事者であるよりも、むしろ観察者でありたいという意識が反映されている。作品はフィクションの世界だが、制作に際しては古書研究をするなど独自のリサーチを徹底し、現実や歴史の黒い闇を彫りおこすことで、真実から嘘を抉り出し、嘘から真実を描き出す。2016年、日本文化藝術財団「第8回 創造する伝統賞」受賞。近年の主な展覧会に「光州ビエンナーレ The Eighth Climate (What does art do?)」(2016年)、「府中市美術館公開制作69 風間サチコ『たゆまぬぼくら』」(2016年)、「ヨコハマトリエンナーレ 2017 島と星座とガラパゴス」(2017年)など。
>>無人島プロダクション アーティストインフォメーション
>>風間サチコ ブログ「窓外の黒化粧」
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
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