●開催概要
NADiff Window Gallery及びNADiff a/p/a/r/t店内では、版画作家 田中 彰の作品展示&関連商品FAIRを開催いたします。
渡り鳥がため池に集まり枝を運ぶこの季節に合わせて、作品展示、公開制作、イベントなどを開催いたします。現代の私たちにとって渡り鳥が集う水辺のような場所はカフェなのではないでしょうか。入り口すぐのWindow Galleryにため池を作り、羽を休める場所として温かいコーヒーを飲みながら、その豆の産地にまつわる話や人々を紹介していきます。またコーヒー豆や関連商品も販売します。
Reservoir とは人工的に作り出された農業用などのため池を意味します。Kopiとはインドネシア語でコーヒー。 田中 彰
●イベント
11月17日(土)12:00-20:00、18日(日)12:00-20:00
公開制作:「BOOK BARK -本の樹皮- 」
場所:NADiff a/p/a/r/t
メキシコのオアハカにあるエトラの紙工房に2011年に行き、バナナの葉からできた紙版画をしました。その工房では版画が凧やノートの表紙になったり、自由で温かみのあるモノが生まれています。
恵比寿の木々や街の取材から樹皮のような書皮(ブックカバー)を版画で作り、それを纏った旅のノートを店頭に並べていきます。オアハカのコーヒー豆もあります。街角の工房に遊びに来るような気持ちでふらっと訪ねて下さい。
主にすること:プレス機による紙版画、消しゴムはんこ、コーヒー染めなどを使った版画と本作り。
——-
11月23日(金・祝日)12:00-20:00
イベント:「Kopi Book Kopi」
場所:NADiff a/p/a/r/t
1日だけwindow gallery(渡り鳥の水辺) のとなりでカフェを開きます。インドネシア、ブラジル、メキシコ、中国など実際に行った国のコーヒーを淹れます。本を読みながらコーヒーを飲んだり、テイクアウトをして恵比寿の街を歩いたり。
この日限定のコーヒーチケットをご希望の方は当日、作家またはショップのスタッフに話しかけてください。
——-
11月24日(土)①14:00-15:30/②18:00-19:30
イベント:「困ったときのヒーラーだのみ -フィリピンの日常生活の中のヒーラーたち-」
場所:NADiff a/p/a/r/t
参加無料(フィリピン・コーディリエラ地方のコーヒー試飲付)
アーティスト矢木奏が2016年から現在まで調査しているフィリピン各地のヒーラーの実践について、自身の体験をもとに写真や映像を交えて紹介します。二部制となっており、内容は重複する部分もありますが、①の時間帯で「タワス」という身近な素材を用いた診断方法を実践するヒーラーの話。また、卵やキャンドルを使ったタワスの実演もします。②の時間帯ではシキホール島のヒーラーのホーリーウィーク(聖週間)における活動の話。また、紐を使った診断の実演もします。
内容は当日若干の変更がある場合がございます。ご了承ください。
——-
11月25日(日)①まなざし編 13:00-14:30/②くちばし編 14:30-16:00
イベント:「鳥のまなざし、人のくちばし」
場所:NADiff a/p/a/r/t・恵比寿周辺
参加無料
ナビゲーター
田中彰
澤宏司(エウレカ・プロジェクト)
植原雄一(植原雄一建築設計事務所)
街中に住まう鳥の眼にビルやアスファルトはどう映るのか? 巣に持ち帰った枝は鳥にとって玩具になりうるのか?
2018年4月、田中彰はインドネシア・ジョグジャカルタの街や近隣のコーヒー豆の産地を歩いた。そのまなざしは、現地で隆盛するカフェのマップとして昇華し、SNSを経由して多くの現地のカフェオーナーや日本人旅行者の手に喜びとともに受け入れられた。
人にとってのカフェは、鳥にとっての水辺である。これを仮説として今回は、①見慣れた東京の街並みを鳥のように、外国人のように旅する、
② 喫茶や鑑賞を鳥のように楽しむ、この2つを実践する。
①まなざし編
恵比寿周辺を散策する。鳥にとって望ましい水辺、人が快適と思うカフェ。それぞれの目線を意識しながらこれらについて体験、記録する。
②くちばし編
NADiffに戻り、恵比寿の架空の水辺、架空のカフェを具体化する。撮影した街の風景に、渡り鳥のスタンプを重ねる。コーヒーの淹れ方、インテリア、建物、照明などカフェの詳細を検討する。
鳥と人、それぞれの心地よさの両立は、新しい東京の切り口になる。見たことのない都会の地図まであと1歩に迫っている。
(文責・澤宏司)
●関連商品
田中彰が旅先で仕入れた世界各地の生豆を自ら焙煎したコーヒー豆を特別ラベルで販売いたします。
更に「Reservoir Kopi」展のための特別版画も販売いたします。
●PROFILE
田中 彰 SHO TANAKA
1988年岐阜県出身。
木の持つ時間や空間をテーマに木版画を軸に制作。木と版画のそれぞれが持つ文脈や、性質、エネルギーを引き出すことで現代の人との関わり を探る。身近な木としてのコーヒー豆を使った作品などを発表。
主な個展 : 旅する木(GALLERY YUKI-SIS、東京、2018)アーティスト・イン・ミュージアム AiM2017 田中彰(岐阜県美術館実習棟、岐阜、2017)木に人を接ぐ project N67(東京オペラシティアートギャラリー4F コリドール、東京、2017)樹について(三菱一号 館美術館歴史資料室、東京、2016)など。
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977