出 演 : 港千尋(写真家・著述家)・髙橋世織(文芸評論家)
日 時 : 2019年1月25日[金] 19:30-21:00 (開場 19:15)
会 場:NADiff a/p/a/r/t
定 員:70名
入場料:1,000円
●概要
この度NADiff a/p/a/r/tでは、港千尋著『風景論――変貌する地球と日本の記憶』出版記念トークを開催いたします。
カメラがアナログからデジタルに変わり、インターネットが全世界をつなぐ現代、平成という時代も終わりを迎えます。映像は8K時代へ突入し、地球がひとつながりのパノラマ写真になろうとするときに、風景はわたしたちに何を告げようとしているのでしょうか。
――風景の誕生、自然と都市文明、環境的・技術的変容、「人新世」、写真――。日本や世界のさまざまな土地を歩き、日常と異なる風光に触れ、変わりゆく地球の姿を写真と文章で捉え続けてきた港千尋氏は、近著『風景論――変貌する地球と日本の記憶』で多方面、多視点的な風景への見方を示唆しました。港氏の冴え渡る筆致と思考の航跡が、読み手を左右上下天地裏表と自在に誘い、心地よい旅感覚を追体験できる重層的かつ画期的な論考です。
この『風景論』の広範な領域のなかから、写真と映画を切り口に、文学、政治そして現代社会をめぐり、変貌する世界と日本の記憶を縦横に語っていただく対談を開催いたします。対談相手は、宮沢賢治をはじめとする近代文学研究やモダニズム研究、映像論、日本文化論など多岐な視点から、文学・映像、文化のダイナミズムを論じてきた文芸評論家の髙橋世織氏です。おふたりの恩師である美術史家坂崎乙郎や環境政策学者寄本勝美など、先駆者の仕事と思想も紹介しながら、新しい時代の基礎をいっしょに考えたいと思います。
●EVENTご参加方法
ご希望日、ご参加を希望される方のお名前、お電話番号、ご参加人数を明記の上、メールにてご予約ください。
定員に達したため、お席のご予約受付は終了いたしました。
只今、お立見でのご参加のみ、お電話にて受付中です。(TEL: 03-3446-4977)
先着順となり、こちらも定員になりましたら締め切りとさせていただきます。
※当日キャンセルはかたくお断りしております
●商品情報
港千尋『風景論』
驚異的なテクノロジーの進化によって、どんな遠い場所の様子も手に取るようにわかるようになった。
それでもなお、人は見知らぬ土地を歩き、日常と異なる風光に触れるのはなぜか?
日本や世界のさまざまな土地をめぐり、写真を長く続けてきた著述家は、
経験としての風景をとおして「人間がどこから来て、どこに向かうのか」を探究する旅に出た。
風景の誕生、自然と都市文明、地球規模の環境的・技術的変容、「人新世」、写真——。新しい文明論の幕が開く。
版 元:中央公論新社
仕 様:四六判
頁 数:352頁
価 格:2,600円(税抜)
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●Profile
港千尋(みなと・ちひろ)
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。早稲田大学政治経済学部卒業。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授。文明論的テーマをもちつつ、研究・出版・展覧会など幅広い活動を続けている。最新刊『風景論――変貌する地球と日本の記憶』、『書物の変――グーグルベルクの時代』(せりか書房)、『芸術回帰論』(平凡社新書)、『掌の縄文』(羽鳥書店)、『ヴォイドへの旅――空虚の創造力について』(青土社)、『革命のつくり方』(インスクリプト)など著書多数。国際展のディレクションやキュレーションも手がけ、あいちトリエンナーレ2016では芸術監督を務めた。
髙橋世織(たかはし・せおり)
1951年生まれ。文芸評論家。日本映画大学教授・附属図書館長。北海道大学助教授、早稲田大学教授、東京工業大学特任教授を歴任。この間「イメージの図像学」の科目やゼミを35年間一貫して担当。《日本再発見塾》呼び掛け人。《seori塾かぷかぷ》を主宰し、大学の地域社会と教え子を繋ぐ実践的知のあり方を模索している。著書に『感覚のモダン――朔太郎・潤一郎・賢治・乱歩』(せりか書房)、編著に『映画と写真は都市をどう描いたか』(ウェッジ選書)、共著に『岩波講座 文学<4> 詩歌の饗宴』(岩波書店)、『ポスト3・11 変わる学問』(朝日新聞出版)など。
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977