大谷有紀 志村信裕「わたしたちにだって言いぶんがある。」

《Opening Reception》
2013年6月25日[火] 19:00 - 21:00
NADiff a/p/a/r/t 店内 にて

《トークショー》
2013年7月13日[土] 19:30 - 21:00
NADiff a/p/a/r/t 店内 にて

  • プリント

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このたび注目のデザイナー・大谷有紀と、気鋭のアーティスト・志村信裕とのコラボレーションがナディッフ・ギャラリーにて実現いたします。

昨年よりはじまり毎回コラボレーションの形態も異なる巡回展、「言いぶんプロジェクト」の第3 弾となります。このプロジェクトは会場にて、来場者から集めた様々な「言いぶん」にお応えする回答方式の展覧会です。今回は、昨年ギャラリースペースAL (代官山) にて集まった来場者の「言いぶん」のなかから、ひとつの「言いぶん」にフォーカスしました。「僕はどこにいますか」──、どなたかが残していった正直なこころの言いぶんに、志村信裕の映像と光、大谷有紀のドローイングといったことばでは表現できない応えの試みを、インスタレーションとして構成いたします。鑑賞者は、それぞれにとっての応えを見つけるためのヒントとなるような、特別な視覚体験を得られることと思います。

期間中には、展示にあわせたトークイベントも開催予定。また、言いぶんグッズなどの限定販売もおこないます。


 
Artist Statement

自分の感覚が鈍らないために、描いています。広告ばかりをやっていると、私は少しセンスが鈍る気がして。
 会社員として働いているうちに、なんだかセンスとか感覚が失ってきている気がして、少し鈍ってきた感覚を取り戻したいというの気持ちがあり作家活動を再開しました。そして、いろいろな人と一緒にものをつくっていく過程は、絵に限らずとても充実した時間でもあります。
 また、抽象画で人を呼ぶのは本当に難しい。でもアートに興味を持ってもらいたかったので、英語のタイトルだとおしゃれになるけれど、それだとインパクトがないなと思って、タイトルは狙ってつけました。
────大谷有紀

 初めに僕の言いぶんを。僕は何かのテーマに沿って作品をつくることが好きでなく、できることならやりたくありません。
 デザイナー・大谷有紀のかねてからのファンだった僕が初めて彼女と出会った日のこと。最近はこんなことをやってますと教えてもらったのが、この「わたしたちにも言いぶんがある。」という一風変わった展覧会シリーズでした。その表現は、彼女のつくるかわいいプロダクトからは想像もできない一面があらわになっていてドキリとさせられるものでした。
 たとえ形式的にでも知らない誰かの言いぶんに応えることで、今まで自分が発したことがない言葉が、詩のような、できれば歌のような何かになって自分の中から生まれるのならば、作り手本人でさえドキリとさせられる体験になると期待しています。
────志村信裕


 
僕はどこにいますか──バラバラになりそうな問いかけの文字。その問いかけに、目を凝らすという体験そのもので応える。見えない人には、決して見えることのない光景。受け身でいることを許さない、攻めの展示でした。
────文月悠光


 

●関連企画

【ギャラリートーク】

「僕はどこにいますか」

日時:2013年7月13日[土] 19:30 - 21:00
会場: NADiff a/p/a/r/t店内
出演: 大谷有紀、志村信裕
ゲスト: 立花文穂 (美術作家)
進行:住吉智恵 (TRAUMARIS主宰・アートプロデューサー・ライター)

開催中の2人展「わたしたちにも言いぶんがある。」のテーマに寄り添う形で、トークセッションを行います。 出展作家の、大谷有紀、志村信裕に加えて佐賀町アーカイブにて個展開催中のセンパイ作家・立花文穂を迎え、それぞれの「言いぶん」を交わすクロストークとなります。

終了後サイン会、二次会(3F TRAUMARIS)があります。


 

●関連商品

大谷有紀 オリジナルグッズ
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●関連書籍

vacances[1]
“VACANCES” vol.1 2013 EARLY SUMMER
SUNGLASSES TRIP ISSUE

デザイナー大谷有紀が編集長兼ADをつとめるマガジンの創刊号です。 「ひとつの装飾品から広がる旅」をテーマに、非日常の記憶をよびさますようなファッションフォト中心の雑誌です。

コントリビューター:
大谷有紀 (おおたに・ゆき) デザイナー
Patrick Ryan (パトリック・ライアン) ファッションデザイナー・武蔵野美術大学教授
五十嵐広明 (いがらし・ひろあき) 写真家
鈴木俊則 (すずき・としのり) フォトグラファー
伊藤礼子 (いとう・れいこ) ヘアメーキャップアーティスト
坂本龍彦 (さかもと・たつひこ) ヘアスタイリスト
L.A.TOMARI (とまり・あきお) フォトグラファー
小林エリカ (こばやし・えりか) 作家・マンガ家
文月悠光 (ふづき・ゆみ)  詩人
おいたまい (おいた・まい) デザイナー
池田陽美 (いけだ・はるみ) 写真家
志村信裕 (しむら・のぶひろ) 美術家

2013.6 / Tokyo / 1,620円(税込)

>> Webshop


 

●Profile

大谷有紀 Yuki Otani
WEB: www.2e-prodotti.com TWITTER: twitter.com/yukiootani

デザイナー。1981年福井県生まれ。東京藝術大学にてデザインを学び、2007年修士課程修了。
在学中よりデザインユニット「2e」(デューエ) として活動し、オリジナルのペーパーグッズやステーショナリーなどは、NADiff系列店、SOUVENIR FROM TOKYO他のミュージアムショップやパリの「ボン・マルシェ」アスティエ等でも取り扱われ、国内外で人気を集める。またイラストレーターとしても、雑誌『POPEYE』『FIGARO』『SPUR』などで活躍中。著書に「ペーパー・シンドローム」(ピエ・ブックス)。2010 年には自身の服ブランド「KiNoe」をスタートした。現在、資生堂宣伝制作部に勤務。2013 年より武蔵野美術大学非常勤講師。

志村信裕 Nobuhiro Shimura
WEB: nshimu.blogspot.com

アーティスト。1982年東京都生まれ。2007年武蔵野美術大学大学院映像コース修了。
「光をあてる」をテーマに、これまで一貫して映像プロジェクションによるインスタレーションを国内外で多数発表。その表現は路地裏から美術館まで場所に限定することなく自由に展開される。最近では建築家・中村竜治やファッションデザイナー・ミントデザインズとのコラボレーションを果たすなど、その活動は多岐に渡る。2013年より山口県在住。