出 演 : 矢口克信(現代美術家)・天野太郎(あざみ野市民ギャラリー主任学芸員) ・市川寛也(妖怪研究家)
日 時 : 2019年4月20日[土] 18:00-19:30 (開場 17:45)
会 場:NADiff a/p/a/r/t
定 員:50名
入場料:1,000円
●概要
現在、NADiff a/p/a/r/tで開催中の「目落用品店やくぢ 平成最期の春巡業恵比寿場所。」の千秋楽前日に、小料理喫茶ワシントン店主で現代美術家・矢口克信のこれまでの活動を紹介するトークイベント「野生の施工」を開催いたします。
トークイベント当日には矢口の近作を収めたアーティストブック「原像の現像 原像のためのドローイン群|英題:REMNANTS’ REPLAY Study Drawigs for The Mountains」(ワシントン跡地)が発売となります。本書へ寄稿されたあざみ野市民ギャラリー主任学芸員の天野太郎氏と、妖怪研究家の市川寛也氏をゲストにお迎えし、二部構成のトークイベントをお届けします。第一部では「小料理喫茶ワシントン」を中心とした10年に及ぶ矢口の多彩な社会実践をスライドショーや記録映像などを交え紐解きます。そして第二部では、フランス人類学者クロード・レヴィ=ストロース著「野生の思考」を参考に、「アート」という領域だけで語る事のできない矢口の作品や活動についてゲストのお二人と共に検証・考察していきます。
一つの場所に腰を据え続けることで紡ぎ出された様々な出来事の集積とその軌跡を是非この機会にお見知り置き下さい。
皆様のご参加お待ちしております。
●FAIR
●EVENTご参加方法
ご希望日、ご参加を希望される方のお名前、お電話番号、ご参加人数を明記の上、メールにてご予約ください。
お電話でも承っております。TEL : 03-3446-4977
※当日キャンセルはかたくお断りしております
※受信制限をされている方は、当店からのメールを受信できるよう設定お願いいたします。
●新刊情報
矢口克信『REMNANTS’ REPLAY Study Drawings for The Mountains』
発 売:2019 年4月20 日
発 行:ワシントン跡地
寄 稿:天野太郎氏(あざみ野市民ギャラリー主任学芸員/札幌国際芸術祭2020 統括ディレクター)
市川寛也氏(妖怪研究家/群馬大学学術研究院准教授)|日英二ヶ国語収録
判 型:A5変形判(148mm×198mm)
総 項:88 項
仕 様:無線綴
予 価:本体1,500円+税
●Profile
矢口克信(やぐちかつのぶ) 現代美術家/小料理喫茶ワシントン店主
1978年茨城県生まれ。2004年キャンバウェル・カレッジ・オブ・アーツ・ドローイング科修士課程修了。2008年に英国から帰国後、水戸市内の取り壊し間際の空き家を舞台に「小料理喫茶ワシントン」と名を冠した喫茶店を開業。喫茶営業のかたわら新聞の発行、お祭りの開催、近隣住民との共同作品制作など、多彩な社会実践を通じて、日常において失われゆく風景や出来事を再現し、それらを一時的な事象作品としてきた。2013年にワシントンを自ら解体するも、ワシントン跡地を誕生させ現在も同地を拠点に活動。2015年には、アーカイビング・プロジェクト「WASHINGTOWN DOCUMENTARIES」を発足。現在は跡地一帯の拡張工事を行なっている。主なプロジェクトに「ワシントンの解体」水戸、茨城 2013、「Earth Hole Film Festival」水戸、茨城 2018-2019。主な写真集に「My Son is Suntopian」2014、「私のサントピアの解体」2015。主な個展に「Paris Photo」パリ、フランス 2017、「LISTE Art Basel」バーゼル、スイス 2018 などがある。
天野太郎(あまのたろう)あざみ野市民ギャラリー主任学芸員/札幌国際芸術祭2020統括ディレクター
多摩美術大学、女子美術大学、国士舘大学、城西国際大学の非常勤講師。美術評論家連盟所属。北海道立近代美術館勤務を経て、1987年の横浜美術館開設準備室より同館で国内外での数々の展覧会企画に携わる。「横浜トリエンナーレ2005」でキュレーター(2011年、2014年はキュレトリアル・ヘッド)を務めたほか、横浜美術館、市民ギャラリーあざみ野での担当展覧会に、「戦後日本の前衛美術」(1994年)、「ルイーズ・ブルジョワ」(1997年)、「奈良美智 I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」(2001年)、「ノンセクト・ラディカル現代の写真III」(2004年)、「金氏徹平:溶け出す都市、空白の森」(2009年)、「考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一」(2016年)、「新井卓 Bright was the Morning―ある明るい朝に」(2017年)、「金川晋吾 長い間」(2018年)など多数。
市川寛也(いちかわひろや)妖怪研究家/群馬大学学術研究院准教授
1987年茨城県生まれ。東京都豊島区の学芸員、筑波大学、東北芸術工科大学の教員を経て現職。妖怪文化と地域社会の関係について各地でフィールドワークを行っている。そんな中、「この建物には座敷童子がいます」という貼り紙に誘われて、2008年より「小料理喫茶ワシントン」の研究に着手。ワシントン関連の主な論文に「コミュニティ型アートプロジェクトのその後ー「小料理喫茶ワシントン」をめぐる生活景の再生を中心にー」(『文化資源学』第10号、2012年)など。近年は岩手県胆沢郡金ヶ崎町にある武家屋敷を舞台に「金ヶ崎芸術大学校」を発足し、芸術と社会教育とを結びつけた協働プロジェクトに取り組んでいる。
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977