東松照明写真集『新編 太陽の鉛筆』(赤々舎)刊行記念トークイベント 『太陽の鉛筆』を編み直す──潜在する像を顕在化させること

出演:今福龍太(文化人類学者)× 椹木野衣(美術評論家)

2016年3月27日[日] 15:00 - 17:00
会場:NADiff a/p/a/r/t 1F店内
入場:1,000円
協力:赤々舎

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この度NADiff a/p/a/r/tでは、東松照明写真集『新編 太陽の鉛筆』(赤々舎)の出版を記念したトークイベントを開催いたします。

1975年に刊行された東松照明の写真集『太陽の鉛筆』は、日本の戦後写真における最高傑作の一つであるとともに、いまだに大いなる謎として屹立する問題作です。その刊行から40年、美術史家の伊藤俊治と文化人類学者の今福龍太の編集により、この程この写真集の『新編 太陽の鉛筆』が赤々舎より刊行されました。本書は旧版の復刊ではなく、1975年以降の東松照明の作品103点があらたに選ばれ、分冊として初版と合体させた、新しい視点からの創造的新編ともいうべきものになっています。

現代世界に対するアクチュアルな問題意識を持って、「太陽の鉛筆」に隠されていた写真思想の顕在化と深化の可能性を問いかけたこの画期的な試みについて、編者の一人今福龍太と共に、美術評論家の椹木野衣がさまざまな角度から対話します。東松照明の写真の現代的意義についてはもちろん、写真と場所の関係、イメージを所有する権利、映像におけるアクティヴィズムのさまざまな可能性、といった多岐にわたるテーマについて共に考える機会になるでしょう。


 

●新刊情報

 

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東松照明「新編 太陽の鉛筆 東松照明写真集」


編 者:伊藤俊治、今福龍太
価 格:9,000円+税
仕 様:257 x 227 mm/2冊組
発行元:赤々舎

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●プロフィール

 

今福龍太(いまふく・りゅうた)

文化人類学者・批評家。メキシコ、キューバ、ブラジル、沖縄・奄美群島などに沈潜しつつ混合体と群島のエシックスを探究。著書に『群島-世界論』『ミニマ・グラシア』『薄墨色の文法』『ジェロニモたちの方舟』『わたしたちは難破者である』他多数。東松照明との共著に『時の島々』がある。25年にわたる写真論を集成した『原-写真論』(赤々舎)が本年刊行予定。


椹木野衣(さわらぎ・のい)

美術批評家。主な著作に『日本・現代・美術』(新潮社)、『増補シミュレーショニズム』(ちくま学芸文庫)ほか、近著に『後美術論』(第25回吉田秀和賞)、『アウトサイダー・アート入門』(幻冬舎新書)などがある。福島県の帰還困難区域内で開催中の「見に行くことができない」展覧会、「Don’t Follow the Wind」では実行委員を務めると同時に、「グランギニョル未来」のメンバーとして出品もしている。現在、多摩美術大学教授。



●イベントについてのお問い合わせ

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150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977
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