出 演:小沼純一 × 柴田元幸
日 時:2019年11月23日(土) 17:00-18:30(開場 16:30)
場 所:Bunkamura内特設会場
定 員:40名
入場料:1,000円
※全席自由 ※未就学児童入場不可
発売日:11月4日(月)10:00~
お申込み方法:
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●概要
この度NADiff modernでは、小沼純一さんの新刊『本を弾く――来るべき音楽のための読書ノート』(東京大学出版会)の刊行を記念して、著者小沼純一さんと翻訳家・エッセイストの柴田元幸さんによる対談イベントを開催いたします。
副題に「来るべき音楽のための読書ノート」とありながら、いわゆる音楽書は避け、主に1970年代から90年代に日本人が執筆した人文書22冊について、小沼さんの読書遍歴を織り交ぜながら語った本書。いまでは「古典」の顔をした本や、逆にあまり顧みられなくなった本たちが、あの時帯びていた光、熱気、そして、いまなら分かること。これらの本をほぼ同じ時期に読まれた柴田元幸さんをゲストにお招きして語り合っていただきます。「音楽を語らない小沼先生」と「英米文学を語らない柴田先生」によるこの対談は、しかしお二人のお仕事の「核」を見せてくれる出来事になりそうです。信じがたく豪華なソリスト二人による、二度とない本の即興を聞きにお出かけください。
●書籍紹介
「本を弾く――来るべき音楽のための読書ノート」
一度かぎり現れては消える旋律やパフォーマンス。
これらを豊かに語ろうとする言葉を培ってくれた本たち。
詩人・音楽研究者・批評家である小沼純一がみずからの読書遍歴を振り返る書評集。
目次:
[ことば]
鷲田清一『「聴く」ことの力――臨床哲学試論』
西江雅之『アフリカのことば――アフリカ/言語ノート集成』
白川 静『漢字――生い立ちとその背景』
井筒俊彦『意識と本質――精神的東洋を索めて』
豊崎光一『余白とその余白または幹のない接木』
大森荘蔵『物と心』
串田孫一『随想集 光と翳の領域』
[場]
下村寅太郎『数理哲学・科学史の哲学』
磯崎 新『見立ての手法――日本的空間の読解』
観世寿夫『心より心に伝ふる花』
阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男――伝説とその世界』
李禹煥『出会いを求めて――新しい芸術のはじまりに』
黒田美代子『商人たちの共和国――世界最古のスーク,アレッポ』
中西夏之『大括弧――緩やかにみつめるためにいつまでも佇む,装置』
志村ふくみ『一色一生』
[からだ]
三木成夫『胎児の世界――人類の生命記憶』
木村 敏『あいだ』
若桑みどり『薔薇のイコノロジー』
川瀬敏郎『花は野にあるように――「なげいれ」のすすめ』
勅使川原三郎『骨と空気』
戸井田道三『食べることの思想』
太田省吾『動詞の陰翳――演出手帖』
ポストリュード
版元:東京大学出版会
発売日:2019/9/30
仕様:四六版
頁 数:398頁
価 格:3,500円(税抜)
●プロフィール
小沼純一(こぬま・じゅんいち)
1959年生まれ、詩人、批評家、早稲田大学文学学術院教授。
主要な編著訳書・詩集に、『し あわせ』(思潮社、1989年)、『アルベルティーヌ・コンプレックス』(七月堂、1992年)、『ミニマル・ミュージック』(青土社、1997年/増補新版2008年)、『パリのプーランク』(春秋社、1999年)、『サイゴンのシド・チャリシー』(書肆山田、2006年)、『魅せられた身体』(青土社、2007年)、『無伴奏 イザイ・バッハ、そしてフィドルの記憶へ』(アルテス、2008年)、『武満徹対談選』『ジョン・ケージ著作選』『高橋悠治対談選』(いずれも、ちくま学芸文庫、2008-2010年)、『映画に耳を』(DU BOOKS、2013年)、『柴田南雄著作集』(全3巻、国書刊行会)、ほか多数。
柴田元幸(しばた・もとゆき)
1954年生まれ、翻訳家、エッセイスト、批評家、東京大学名誉教授。
主要な著書に、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会、2005年/のち新装版)、『翻訳教室』(新書館、 2006年/のち朝日文庫)、『文字の都市』(編著、東京大学出版会、2007年/小沼先生のエッセイも収録)、『ケンブリッジ・サーカス』(スイッチパブリッシング、2010年/新潮文庫 2018年)、『柴田元幸ベスト・エッセイ』(ちくま文庫、2018年)のほか、最近の訳書として、マーク・トウェイン 『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社、2017/関連の最近刊『『ハックルベリー・フィンの冒けん』をめぐる冒けん』(編著、研究社、2019年))、オースター『インヴィジブル』(新潮社、2018年)、エドワード・ゴーリー『音叉』(河出書房新社、2018年)、ダイベック『路地裏の子供たち』(白水社、2019年)、ミルハウザー『私たち異者は』(白水社、2019年)、ほか。
●お問い合わせ
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