日 時 : 2019年12月14日[土] 19:00-20:30(開場 18:45)
出 演 :ルチアナ・ガリアーノ(音楽学)
聞き手 +企画協力:柿沼敏江(音楽学)
会 場:NADiff a/p/a/r/t
定 員:70名
入場料:1,000円
●開催概要
1960年代、N.Y.に端を発したアーティスト・ムーヴメント「FLUXUS」。ジョン・ケージ、ヨーゼフ・ボイス、ジョナス・メカス、ケージの生徒たち、G.ブレクト、ラ・モンテ・ヤング、ナム・ジュン・パイク、またさらに過激なアーティスト/ミュージシャンなど、多彩なジャンルのアーティストが関わりを持ちました。コンセプチュアル・アート、インスタレーション、パフォーマンス、インターメディアといった手法の先駆けであるだけでなく、今も彼らの活動は世界的なネットワークの中で脈々と受け継がれています。
一柳慧、小杉武久、靉嘔をはじめ、日本のアーティストも数多く参加し、また、塩見允枝子、久保田成子、オノ・ヨーコ、斉藤たかこ陽子ら、女性のアーティストの参加が多かったことでも、近年注目されています。
今回講師にお迎えするルチアナ・ガリアーノさんは、日本音楽の通史を著す一方、「FLUXUS」に参加した日本のアーティストに関する著書“JAPAN FLUXUS” を今年発表されました。(写真:表紙は赤瀬川原平作品)。
日本の伝統的美意識や、活動の背景にある戦後日本の政治・社会状況との関係を丁寧に掘り起こし、歴史的視線を縦横に配することにより、日本人が見過ごしがちであった「FLUXUS」における日本アーティストの存在意義を、改めて浮かび上がらせる画期的な著作といえるでしょう。
今著作では、ガリアーノさんが数年にわたる日本滞在の間に行ったインタヴュー取材による、多くのアーティストの発言が散りばめられており、その点でも貴重な著作となるに違いありません。
(なお当日は、ガリアーノさん自身による日本語で講演を行う予定です。)
●PROFILE
Luciana Galliano
音楽学者。1979年にトリノ国立大学、1991年に東京藝術大学で音楽学の修士号を取得。音楽理論と民族音楽学の知識をもとに日本の現代音楽の考察を試みる。主な著書にYogaku (Scarecrow Press, 2002)、『湯浅譲二の音楽』(アルテスパブリッシング, 2019)など。
JAPAN FLUXUS (LexingtonBooks , 2019,英語)は、近日入荷予定。
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