森栄喜「シボレス|破れたカーディガンの穴から海原を覗く」
Shibboleth | I peep the ocean through a hole of the torn cardigan


NADiff a/p/a/r/tは、6月6日(土)より営業を再開しております。
※当面の間、営業日と時間を変更いたします。
営業日:木、金、土、日
営業時間:13~19時

皆様にはご不便をおかけいたしますが何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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Shibboleth | I peep the ocean through a hole of the torn cardigan (capture image) 2020 Single Channel Color Video. © Eiki Mori Courtesy KEN NAKAHASHI


 

●概要

 
NADiff Galleryでは、森栄喜による新作展「シボレス|破れたカーディガンの穴から海原を覗く」を開催いたします。
 
森栄喜は、セクシャルマイノリティーをはじめとする多様性のあり方を主題とした作品を多く制作し、近年では、写真、映像、パフォーマンス作品、文章など多岐にわたる表現方法を展開しているアーティストです。パフォーマンス作品では、自らの体験や記憶を交えた「詩」の朗読や、他者との共演により、自己と他者の境界を探り、身体的な対話を試みてきました。それらは、ともすれば消えてしまいそうな小さな声を、小さな声のまま、公共に開き、そこに生まれる親密性を可視化する試みともいえます。
 
本展で披露する新作のサウンドインスタレーション作品は、森がこれまで行ってきたパフォーマンス作品から派生した思いや問いかけが、制作の出発点となっています。会場では、言語化さえされてこなかったような、すぐに過ぎ去ってしまう光景、ほんのささやかな思いを綴った言葉が、合言葉(Shibboleth)となり、様々なバックグラウンドを持つ男性たちによって、たどたどしい発音で繰り返し発せられ、重なり合い、響き合っていきます。言葉から声へ、そして音へと変容し、言葉が抽象性や匿名性を高めつつも、集積や共有を経て、「親密な音/開かれた合言葉」へ向かう過程を、本展にて体感して頂ければ幸いです。
 
さらに本展では、書評専門紙「週刊読書人」連載の短篇「Letter to My Son」の書籍化を記念して、『Letter to My Son』(発行:KEN NAKAHASHI)のNADiff特別限定版の販売を行います。

協力=KEN NAKAHASHI


 

●ご鑑賞上の注意

 
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、地下1階のNADiff Galleryの入場制限を設け、1度にご入場いただけるのは1組(3名様まで)とさせて頂きます。事前予約制ではございません。ご鑑賞希望のお客様は、1階ショップのNADiff a/p/a/r/tのスタッフまでお声がけ頂きますよう、お願い申し上げます。
鑑賞時間は1組15分間とさせて頂きます。お待ちの方がいる場合は、15分経過後にスタッフがお声がけいたします。お待ちの方がいない場合は、お声がけはしませんので、ゆっくりご鑑賞いただいて構いません。
 
お待ちの間は、1階のショップで待機して頂くか、待ち時間が長い場合は、鑑賞時間を指定した整理券をお渡しいたします。18時以降にお越しの際、お待ちの人数によっては入場できない場合がありますのでご了承ください。
 
また、NADiff Galleryでは下記の対策を行います。
 
◆ 1階の店内入口にアルコール消毒液を設置しておりますので、入店の際は手指の消毒をお願い申し上げます。
◆ 2時間に1度、地下1階の搬入口を10分間開放し、展覧会会場の換気を行います。
◆ 2時間に1度、螺旋階段の手摺や、鑑賞用の椅子のアルコール消毒を行います。
 
>>営業時間・店内での新型コロナウイルス感染症の予防と感染拡大防止対策について


 

●TALK EVENT
 
森栄喜×宇野良子(認知言語学者)×鈴木みのり(ライター) トークイベント

 
開催方法:オンライン配信(zoom/ウェビナー)
開催日時:2020年9月6日(日)20:00~21:00
参加費:無料

【9月8日(火)更新】

ご登壇者の皆さまのご厚意により、本イベントのアーカイブを公開いたします。動画は、下記のリンク(zoomの記録動画共有サービス)よりご視聴いただけます。

※展覧会最終日(9月13日23:59)までの限定公開となります。

>>アーカイブ動画はこちら(約1時間)※公開終了いたしました
 
 


 

●商品情報

 

Letter to My Son(NADiff特別限定版)

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書評専門紙「週刊読書人」で、2018年7月~2019年1月にかけて連載された短篇「Letter to My Son」全25回の日英テキスト、同タイトルの映像作品からのスチール写真32点、栞、未発表の詩作品1篇を収録。NADiff特別限定版として、オリジナルカード(裏面に作家サイン入り、絵柄1種類、170mm×100mm)1点も収録。
 
部数: 限定50部
販売価格: 8,000円(税抜)
発行元: KEN NAKAHASHI
デザイン: 鈴木大義
翻訳: クリス・グレゴリー
仕様: A5変形
ページ数: 96ページ
 
>>ONLINE SHOP(展覧会・関連商品一覧)
 


 

●PROFILE

 
森 栄喜(もり・えいき)
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1976年石川県金沢市生まれ。パーソンズ美術大学写真学科卒業。写真集『intimacy』(ナナロク社、13年)で第39回木村伊兵衛写真賞を受賞。写真集『Crows and Pearls』(edition.nord、09年)、『tokyo boy alone』(レボリューション・スター・パブリッシング、台湾、11年)、『Family Regained』(ナナロク社、17年)の他、フェスティバル/トーキョー(17、18年)では、パフォーマンスを2年連続で上演。同性婚、家族、届かない声などのテーマを通し、私的領域ともいえる関係をパブリックにつながるものとして提示した。近年の展覧会に個展『Letter to My Son』(KEN NAKAHASHI、18年)、グループ展『小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家 vol.15』(東京都写真美術館、18〜19年)など。
 


 

●TALK EVENT GUEST

 
宇野 良子(うの・りょうこ)
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認知言語学者。1973年東京都生まれ。2006年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、東京農工大学准教授。「わたし」が発した言葉は、「わたし」の一部なのか、ということに興味を持ち、言葉と心の働きの関係を研究している。特に、自然言語や、人工言語で新しい語が生まれるしくみを分析してきた。近年は、アートやファッションデザインのような言語以外の人間の創造活動に、言語学の分析を応用することも試みている。著書に『オノマトペ研究の射程―近づく音と意味』(共編、ひつじ書房、2013年)、『実験認知言語学の深化』(共編、ひつじ書房、近刊)など。
 
 
鈴木 みのり(すずき・みのり)
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1982年高知県生まれ。明治学院大学社会学部社会学科を中途退学。ジェンダー、セクシュアリティ、生活、小説、映画、衣服について考えたり、文章を書いたり。「i-D Japan」「wezzy」「現代思想」「週刊金曜日」(2017年書評委員)「新潮」「すばる」「文藝」「ユリイカ」などに寄稿。 2019年、伊勢丹メンズ館リモデル企画「自分らしさの文体練習」に参加。利賀演劇人コンクール2016奨励賞受賞作品『お國と五平』に出演、衣装を担当。2018年、範宙遊泳『#禁じられたた遊び』に出演。(写真撮影:森栄喜)
 


 

●お問い合わせ

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NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977

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