NADiff Window Gallery vol.9

藤井浩一朗 『父子情』

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●開催概要

世界初の「透明鋳型大型彫刻」である、上海万博公園彫刻プロジェクト日本代表 藤井浩一朗による上海万博出品作品<父子情>の出展記録の展示を行います。

マケット1点、コンセプト・ドローイング4点、所幸則による設置ドキュメント写真作品2点をウィンドウ・ギャラリーに展示。透明鋳型彫刻の写真およびミニチュア・マケットの曲線美もさることながら、藤井氏によるチャコールのドローイングはとてもチャーミング。展示以外にも約20点のドローイングをお預かりしております。この機会に是非ご覧ください!
 


 
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●解 説

 
彫刻家の藤井浩一朗さんが《父子情》という表題の、高さ2 メートルの透明アクリルによる彫刻作品を上海万博に出展しました。万博公園内に設置された8カ国26作家27彫刻作品のうち、海外7カ国(日米英伊仏徳イスラエル)11作品のうちのひとつに選出され、中国政府から出展を要請され設置したものです。この作品は上海市に永久設置されます。

「アクリル板」を素材として用いた彫刻作品は、多田美波さんによる1964-5年頃の作品が嚆矢ですが、上海万博に設置したような、アクリル「注型」による2mサイズの彫刻作品の制作はおそらく世界初であり、現時点では、日本の技術でなければ制作できないものです。世界初であるが故に「人類の進歩と未来」を展示する万博に相応しいものとして、中国政府から強く出展を要望されたものです。

この作品は、昼は太陽光が透明アクリル樹脂の楕円柱の中で屈折してパール色に柔らかく輝き、夜はネオンや電灯光を取り込みストロボのように複雑に屈折して発散するとても美しい光の効果を持ちます。また、周囲の木立を不思議な屈折で透過させ、風景の中に溶け込んでいく作品で、現地で大変人気があります。こうした人気を背景に、中国政府の機関紙「上海EXPO」日本版7月号の表紙も飾り、現地メディアにも数多く報道されました。
 


 

●お問い合わせ

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