会 場:NADiff modern (2F Gallery)
●概要
版画家、イラストレーター、絵本作家と幅広い分野で活躍されているささめやゆき。
ささめやの描く人物たちは、ユーモラスでありながらどこか切なく情感溢れ、見るものを魅了してきました。ささめやの作品には、なんだか昔出会ったことがあるような、懐かしさを私たちに感じさせてくれるのです。
ナディッフモダンで約1年ぶりとなる本展では、40年ほど前にネパールでスケッチしたという、一連の作品群をご紹介いたします。このネパールで描かれた作品は、20年前に本に纏められましたが、人目にふれることなく屋根裏で原画作品と共に眠っていたそうです。取り出してみると、マジックインクの色彩の重なり合いから「とまっていた時間が立ちあがってきたように見えた」と、ささめやは言っています。
更に、これらのスケッチに加えて、透けて、揺れる薄い生地に書かれた人物スケッチも会場に登場します。ゆらりゆらりゆれて向こう側が透けて、現実とまぼろしが同時にあふれてくるようで…なんだか可笑しさを誘う新作です。
本展ではこれらの作品の展示販売と共に、ささめやの手掛けた絵本や作品集を、数多くお取り揃え販売致します。
そして会期中には、ささめやゆき×ナディッフのオリジナルグッズが登場予定です。決定次第SNSで随時お知らせいたします。
是非、ささめやの描く住人たちに会いにいらしてください。
●プロフィール
ささめやゆき(ささめや・ゆき)
1943 年 東京都生まれ
絵本『マルスさんとマダムマルス』(原生林)、『幻燈サーカス』(文・中澤晶子、BL 出版)、『ブリキの音符』(文・片山令子、白泉社)、『もしも ねこが サーカスに いったら』(文・石津ちひろ)、『はだかのカエルとはだしのライオン』(以上講談社)、『ねこのチャッピー』(小峰書店)、『くうき』(作・まど・みちお、理論社)、『椅子』(BL出版)など他多数の絵本を手掛ける。
『ガドルフの百合』(文・宮沢賢治、偕成社)で小学館絵画賞、『あしたうちにねこがくるの』(文・石津ちひろ、講談社)で日本絵本賞のほかに、講談社出版文化賞さしえ賞、ベルギー・ドメルホフ国際版画展銀賞等、受賞多数。
近刊は『Butとor』(BL出版)、『あるひ あるとき』(のら書店)、『ワタシゴト』(汐文社)など。
●お問い合わせ
Book Shop: NADiff modern
150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1Bunkamura B1
TEL. 03-3477-9134