※11月3日(火・祝)、11月23日(月・祝)は営業いたします
※当面の間、営業日と時間を変更いたします。
営業日:木、金、土、日
営業時間:13~19時
皆様にはご不便をおかけいたしますが何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
●開催概要
この度NADiff a/p/a/r/tでは、「宇平剛史の装幀:呼吸する書物|Breathing Books」を開催いたします。
宇平剛史 (うひら・ごうし) は、大学を卒業後の2011年より、グラフィックデザイナーとして活動をはじめました。これまで美術の領域でも積極的に実践をかさね、さまざまなアーティストブックや人文書などの装幀を手がけています。2018年頃からは、デザインの仕事と並行しながら、自らアートワークの制作にも着手し、2019年に人間の皮膚を被写体とした連作《Skin》を発表しました。《Skin》では、多様な肌理をもった人間の皮膚が、高解像度で接写され、白黒の繊細な階調によって表現されます。
宇平にとって何かを制作するという行為は、「現前する世界を繊細にまなざし、その未知さや神秘さの襞 (ひだ) へとわけいる過程で、なにかに気づくこと」だと言います。同時に、紙や印刷といった物質へのフェティシズム的な感覚をもち、それらとの精緻な関わりのなかで作品を構築します。また、美学者の星野太氏が寄せた《Skin》についての文章「愛の設計」でも述べられているように、「もともとそこに存在する無限の肌理を、ただそれとして見せる」という姿勢が、宇平のアートワークにも装幀の仕事にも通底し、両者の実践は地続きにあると言えます。
今回は同時期に、アートワーク《Skin》で構成する個展「Delicate Matters」をThe White (神保町) で、装幀を手がけた書籍の紹介を中心としたフェア「宇平剛史の装幀:呼吸する書物|Breathing Books」をNADiff a/p/a/r/t (恵比寿) で開催します。
会期初日には、デザイナー・小池俊起と、臼田捷治 著『〈美しい本〉の文化誌 装幀百十年の系譜』(Book&Design)の編集者・宮後優子とのトークイベント「装幀の文化誌と継承」をオンライン配信にて開催予定です。
宇平の手がけた書物の装幀に眼差しを向けることで、肌理細やかで洗練された印刷物の小宇宙に触れて頂ければ幸いです。
(*一部書籍は展示のみとなります)
●同時開催
宇平剛史個展「Delicate Matters」
会 場:The White (101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-2-1 #202)
会 期:2020年11月10日(火)–11月29日(日) (月は休廊)
時 間:13:00–19:00
>>website
●関連書籍
宇平剛史『Skin (Special Edition)』(Self-published、2020年)
販売価格:46,200円(税込)
>>ONLINE SHOP
宇平剛史『Skin (Folio Edition)』(Self-published、2019年)
販売価格:3,000円(税込)
>>ONLINE SHOP
沢山遼『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020年)
販売価格:2,970円(税込)
>>ONLINE SHOP
荒川徹『ドナルド・ジャッド』(水声社、2019年)
販売価格:3,300円(税込)
>>ONLINE SHOP
その他、ご紹介している書籍はNADiff Online Shopでも購入頂けます。
>>more info
●TALK EVENT
【オンライン配信】「装幀の文化誌と継承」
出 演:宇平剛史 (アーティスト、デザイナー)
ゲスト:宮後優子 (編集者)、小池俊起 (デザイナー)
ゲスト:宮後優子 (編集者)、小池俊起 (デザイナー)
開催方法:オンライン配信(zoom/ウェビナー)
開催日時:2020年10月23日(金)20:00~20:40
アーカイブ配信期限:2020年11月23日(月・祝)23:59まで
※アーカイブ動画の公開は終了いたしました。
●PROFILE
宇平剛史 (うひら・ごうし)
東京を拠点に活動するアーティスト、デザイナー。1988年、福岡県福岡市生まれ。東京都立大学 (旧首都大学東京) システムデザイン学部卒。2019年、作品集『Skin (Folio Edition)』(Self-published) を上梓。2020年、3331 Art Fairに参加し、小池一子賞を受賞。装幀を手がけた主な書籍に、沢山遼『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020年)、荒川徹『ドナルド・ジャッド』(水声社、2019年)、横田大輔『Vertigo』(Newfave、2014年) などがある。
Website: https://www.goshiuhira.com
Instagram: https://www.instagram.com/goshiuhira/
●TALK EVENT GUEST
宮後優子 (みやご・ゆうこ)
編集者。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、出版社に勤務。1997年より20年以上、デザイン雑誌、書籍の取材、編集に従事。デザイン専門誌『デザインの現場』編集長、文字デザイン専門誌『Typography』創刊編集長を経て、2018年に一人出版社、デザインギャラリー「Book&Design」を設立。青山ブックセンター本店でタイポグラフィのイベント「TypeTalks」を共同企画・運営(2010年〜)。東京藝術大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師(2011年〜)。
https://book-design.jp
小池俊起 (こいけ・としき)
グラフィックデザイナー。1989年生まれ。書籍を中心に印刷物のデザインを手がける。主な仕事に『池内晶子|Akiko Ikeuchi』(gallery21yo-j、2017年)、『坂口寛敏 Pascal Garden, Sea, Light』(東京藝術大学美術学部、2017年)、『本を、考えてみた』(アーティストブック展実行委員会、2017年)など。2020年にNADiff a/p/a/r/tにて「最近の仕事1|2016–2020」を開催。
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977