※参加受付を終了いたしました。
開講日:2020年 11月5日[木]、11月19日[木]、12月3日[木]、12月24日[木]
講 師: 作田知樹、水野祐、志田陽子、明戸隆浩、竹田恵子
開催方法:オンライン配信(zoom/ウェビナー)
アーカイブ配信期限:2021年1月11日(月)23:59まで
監 修:雑誌『美術手帖』編集部
●概要
2019年に開催し、好評を博したNADiff×美術手帖の連続講座企画の第2弾をオンライン講座で開講いたします。今回は、〈表現の自由を学ぶ —法律・憲法・政治・社会〉をテーマに全4回の講座を行います。
「あいちトリエンナーレ2019」をめぐる問題の検証を出発点とし、規制を生み出す原因やその対処法など美術表現を支える制度について改めて議論することを目指し、大きな反響があった『美術手帖』2020年4月号「表現の自由」特集。この特集を出発点に、特集に登場いただいた筆者の方からさらに実践的な知識をレクチャー形式で学べる場として『美術手帖』編集部が監修いたしました。さらに、最新号となる2021年2月号「ニューカマー・アーティスト(仮)」特集に掲載予定の企画に関連し、ジェンダー・セクハラ問題についても取り上げることで、アートをめぐる状況を振り返り、いま社会とアートの関係を考えるうえで看過できない問題を学ぶ場とします。
●開催概要
第一回 2020年11月 5日[木]19:30-21:30
第二回 2020年11月19日[木]19:30-21:30
第三回 2020年12月 3日[木]19:30-21:30
第四回 2020年12月24日[木]19:30-21:30
ご参加者は期間中、アーカイブ動画を自由にご覧頂くことができます。
ライブ配信後のチケット購入も可能です。
予約受付締切:2021年1月11日(月)17:00
アーカイブ視聴期間:2021年1月11日(月)23:59まで
受講費: 1回券:2,000円(税込)※学生料金はございません
通し券:7,000円(税込)
●お申込み方法
※参加受付を終了いたしました。
要予約 / 前払い制(ご入金をもって、ご予約完了となります)
①NADiff ONLINESHOP :>>チケットご購入ページ ※クレジットカードでのお支払のみ
お支払完了後の自動返信メールにて、ライブ配信視聴用のURLを記載したPDFデータをダウンロードしていただきます。
②ナディッフアパート店頭 :現金でのお支払をご希望の方は、事前にご来店の上レジにてお申し込み下さい
【視聴方法につきまして】
zoomのウェビナーでご視聴いただきます。インターネットに接続が可能なパソコン、スマートフォン、タブレットから視聴用URLにアクセスしてください。視聴の際は、zoomのアプリを予めダウンロードしていただく必要がございます。 お手数ですが、下記よりイベント前にダウンロードをお願いいたします。
https://zoom.us/download#client_4meeting
NADiff ONLINESHOPお支払完了後の自動返信メールにて、ライブ配信視聴のURLを記載したPDFデータをダウンロードしていただきます。ライブ配信終了後、アーカイブ配信視聴用のURLをメールにてお送りいたします。配信後のチケット購入の場合は、お支払完了後の自動返信メールにて、アーカイブ視聴用のURLを記載したPDFデータをダウンロードしていただきます。アーカイブは2021年1月11日(月)23:59まで視聴できます。ご不明な点はお問合せください。
お問合せ先:webshop@nadiff.com
03-3446-4977
※ 今回のイベントで利用するウェビナー機能では、主催者と登壇者以外に、視聴者の皆様のお顔やお名前が配信画面に映ることはありません。
※ 「チャット」機能を使って皆さまからの質問やコメントをお寄せいただくことが可能です。
※ 本イベントの録音録画はご遠慮願います。
※ 今回ご利用いただいたメールドレス、お名前を他に使用することはございません。
※ URLの共有、第三者への譲渡はご遠慮ください。1名分のチケットで複数人がご登録されている場合はご連絡もしくは配信の停止を行うことがございます。ご注意ください。
※ご視聴の通信環境の悪化などにより、配信が途切れた場合の返金はいたしかねます。
●〈表現の自由を学ぶ —法律・憲法・政治・社会〉 全4回
>>全4回通し券
ご質問を事前に受付いたします。
ご参加者の方は、お名前、該当講座、質問内容を明記のうえ、webshop@nadiff.comまで講座の前日までにメールをお送りください。
※講座内では匿名でご質問内容を紹介いたします
第一回 「アートと表現の法律相談室」
講 師:作田知樹、水野祐
開催日:2020年11月5日[木]19:30-21:30
>>TICKET
どれも生活の上で欠かすことが難しいことなのに、教育の中で「アート」や「表現」と同じかそれ以上に「法律(法)」についても詳しく教えられることが少ないのが実情ではないかと思います。本講座では、「法律相談室」というタイトルで、近年アートや表現を取り巻く様々な事件や作品の中で「法律」がクローズアップされた事例をとりあげることを出発点とします。そして誰もが表現者として、生活者として、また文化労働者として知っておくべき基本的な法律の知識の一端について触れ、さらに可視化された概念・倫理としての側面を持つ法という言語の面白さや、文化芸術環境において法や法律家が果たしている役割について語っていきます。
第二回 「アートと憲法のトポロジー」
講 師:志田陽子
開催日:2020年11月19日[木]19:30-21:30
>>TICKET
2019年から、アートと憲法の関係が論じられるべき場面が急激に増えてきました。とくに「公が干渉しない」という意味の「表現の自由論」だけでは論じきれない問題が多発しています。一方で、憲法が芸術を擁護しようとするあまりそこに踏み込みすぎれば、逆に「自由」を狭めることになってしまいます。レクチャーでは、この関係性を読み解いて整理し、《公が文化芸術を支援しつつ、その中身については表現者の「自由」「自主性」を尊重する》、という考え方が憲法の中にあることを確認します。この基本を、文化行政にかかわる人々と、公的助成を受けながら芸術活動を続ける人々の両方に共有していただけることを願って。
第三回 「ヘイト表現とアートについて ——定義をめぐるポリティクス」
講 師:明戸隆浩
開催日:2020年12月3日[木]19:30-21:30
>>TICKET
2019年のあいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」中止事件は、「アートはヘイトスピーチにどう向き合うべきか」という近年のアートをめぐる重要かつ普遍的な課題のひとつが、きわめて濃縮したかたちで問われた出来事でした。表現の自由とは何か、表現の自由に例外はあるのか、表現の自由の例外を決める基準は何なのか、ヘイトスピーチとは何か、ヘイトスピーチかどうかを判断する基準は何なのかーーこうした一連の問いには法的、学術的に共有された一定の答えがあります。しかし不自由展中止事件をめぐって起こったのはこうした「答え」のたんなる提示ではなく、むしろそこに対して(多くの場合かなり不確かあるいは無責任な)「反論」が行われ、それに対してあらためて本来の「答え」の正当性が示されるという過程でした。この講義では、最近さまざまな事件に関連して顕著になっているこうした「定義をめぐるポリティクス」の特性を意識しながら、アートとヘイト表現についてあらためて考えます。
第四回 「日本美術界のジェンダーバランスとハラスメント」
講 師:竹田恵子
開催日:2020年12月24日[木]19:30-21:30
>>TICKET
本講座では、ハラスメントの加害者にも傍観者にもならないために、どのような態度を心がければよいのかある程度の指針を示します。最初に日本美術界におけるジェンダーバランスを統計資料から示したあと、現在までにインタビュー調査より明らかとなっている美術大学におけるジェンダー/セクシュアリティ教育の実態をプライバシーに配慮した状態で紹介。その後近年連続して告発がなされているハラスメントの事例について示し、そしてハラスメントを防ぐために講師が代表をつとめるEGSA JAPANが作成したハラスメントガイドライン(『美術手帖』2021年2月号掲載予定)について紹介し、ハラスメント問題に対する有効な手段にはなにがあり得るのか、再考します。
●Profile
作田知樹(さくた・ともき)
文化政策実務家・研究者。前国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター副所長。Arts and Lawファウンダー/事務局。行政書士(Arts & Considerations[行政書士作田事務所])。文化芸術創造都市横浜・臨時相談センター “YES” 相談員。京都精華大学大学院非常勤講師。著作に『クリエイターのためのアートマネジメント 常識と法律』(八坂書房、2009)など。
水野祐(みずの・たすく)
法律家。弁護士(シティライツ法律事務所)。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。東京大学大学院・慶應義塾大学SFC非常勤講師。グッドデザイン賞審査員。note株式会社などの社外役員。著作に『法のデザイン−創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社、2017)など。Twitter:@TasukuMizuno
志田陽子(しだ・ようこ)
武蔵野美術大学造形学部教授。専門は憲法。博士(法学)。「表現の自由」と文化芸術に関連する法律分野を研究対象にし、2000年より同大学で表現者のための法学および憲法を担当。編著書に『文化戦争と憲法理論』(法律文化社、2006)、『映画で学ぶ憲法』(法律文化社、2014)、『表現者のための憲法入門』(武蔵野美術大学出版局、2015)、『「表現の自由」の明日へ』(大月書店、2018)など。
明戸隆浩(あけど・たかひろ)
社会学者。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専門は社会学、社会思想、多文化社会論。現在の関心はヘイトスピーチやレイシズム、排外主義の問題。共著に『奇妙なナショナリズムの時代』(岩波書店、2015)、『社会の芸術/芸術という社会』(フィルムアート社、2016)、『排外主義の国際比較』(ミネルヴァ書房、2018)など。共訳書にエリック・ブライシュ『ヘイトスピーチ』(明石書店、2014)など。法政大学特任研究員。法政大学、立教大学ほか非常勤講師。
竹田恵子(たけだ・けいこ)
大学教員。専門は社会学、表象文化論、ジェンダー/セクシュアリティ研究。単著に『生きられる「アート」―パフォーマンス・アート《S/N》とアイデンティティ』(ナカニシヤ出版、2020)、共著に『ガールズ・メディア・スタディーズ』(北樹出版、近刊)、『The Dumb Type Reader』(Museum Tusculanum Press 、2017)など。芸術創造環境の改善のためジェンダー/セクシュアリティ教育の普及を推進するEGSA JAPAN代表(https://egsajapan.com/)。Twitter:@keikotakedaneko
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977