《トークイベント》
12月11日[火] 19:00 - 20:00
共催:青山│目黒
このたび NADiff window gallery では、ロッテ・ライオンの新作“20 books”をご紹介いたします。
ロッテ・ライオンは1970年オーストリア生れ。現在はウィーン在住。日常的な素材を用いてミニマムな彫刻を制作しています。ヨーロッパを中心に展示・発表を続ける中、本年は国際芸術センター青森でアーティスト・レジデンスにも参加する等、活動の域を広げつつあります。
ロッテの新作は、ポスター型のカタログ《poster》と、《limited edition》として製作される合板パネルを素材とする作品で、この二つを併せるとユニークな「本」として見立てることができます。
《limited edition》は本の表紙カバーとなるような、矩形の合板パネルが2枚蝶番によって結合しています。パネルの内側には、ロッテの既出作品に使われた同じ絵具が2色の組み合わせで施され、限定20部の全て異なる色彩のパターンによるユニークピースです。
二色のモノクロームの色面や、描かれた部分/描かれない部分の提示による相互作用、見るもののアクションによって作品が変化する可変性など、ロッテの他の作品とシンクロするこの作品は、折りたたむことのできる「彫刻」であり、ユニークな「本」でもあります。
《poster》は、ロッテの2006年以降から2012年にかけての作品、青山│目黒での展示記録とともに、松井みどりによるテキストも所収。また折りたたむことで《limited edition》の矩形作品と同一サイズになります。
この作品の購入者が自らのの書棚に作品をおさめ、時折手にとったりしながら、置かれる場所や見る角度が変化し、周囲の環境との関係性を持っていく。「本」という物体が、身体的行為を促していく装置であることに気づかされながら、ロッテ作品に含まれる可能性を実践することになるでしょう。
本展は、青山│目黒 (中目黒) で開催されるロッテ・ライオンの新作展「Drift」と同時開催となります。ふたつの会場を巡ることが、彫刻が関係していく異なる空間に立ち合うイベントとしての試みでもあります。両会場ともに、あわせて是非ご高覧下さいませ。
●商品情報
Lotte Lyon: Poster / Catalogue
テキスト:松井みどり, 翻訳:奥村雄樹, デザイン:ten pieces
2012.11 / 青山│目黒 / 6つ折り両面印刷 / 1,000円+税
>> Webshop
Lotte Lyon: Limited Edition
2012.11 / ロッテ・ライオン / 限定20部・ユニークピース
212×202 mm / ナンバー&サイン入り / ボックス付
30,000円+税
●同時開催
ロッテ・ライオン 個展「Drift」
2012年11月24日[土] – 12月22日[土]
レセプションパーティ:
11月24日[土] 19:00 – 21:00
◎青山│目黒
〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-30-6
TEL 03-3711-4099
OPEN 11:00 – 19:00
CLOSE 日曜・祝日
WEB:http://aoyamameguro.com/
「Storyteller 識る単位」
2012年11月3日[土・祝] – 12月16日[日]
参加作家:ロッテ・ライオン、ユ・チェンタ、青山悟、北川貴好
◎青森公立大学国際芸術センター青森
WEB: http://www.acac-aomori.jp/air/2012-3/
●Talk Event
ロッテ・ライオン アーティストトーク
日程:12月11日[火] 19:00 — 20:00
場所:NADiff a/p/a/r/t 1F店内
逐次通訳 : 荒木悠
現在開催中の3つの展覧会「20 Books」NADiff、「 Drift 」青山|目黒、「ストーリーテラー」国際芸術センター青森で展示中の新作を中心にした作品解説とともに、今回新たに作られたポスター型作品集「Poster / Catalogue」について作家ご本人にお話いただきます。
入場無料 / 予約不要 / 椅子席30席(30名様以降は立見となりますのでご了承ください)
●Profile
ロッテ・ライオン Lotte Lyon
1970年、オーストリア、グラーツ生まれ。ウィーンとベルリンにて 彫刻を学ぶ。現在ウィーンにて制作、在住。東京では2006年より青山│目黒での展示ほか、いくつかのコラボレーションがある。