●開催概要
この度、NADiff Window Galleryでは、アーティストのしまだそうによる展示「VITA NOVA BOY STRIKES BACK」を開催いたします。
しまだは、街で見かけた朽ち果てたネオンサイン、数十年前の漫画雑誌や玩具、立体看板のレトロな文字などを切り取ったりばらしたり、かたちを抽象化したりしてイメージを創り出しています。また、モチーフのルーツは「幼少期のあこがれ」にあり、それらは年と共に複雑に変化し、時に屈折し、しまだの描く世界に表れています。
本展では、しまだが2016 年頃より描き続けている「VITA NOVA」シリーズの作品を展示・販売いたします。終戦直後に創刊された「新生」という雑誌の表紙にあった「VITA NOVA」という八つの文字から着想を得て始まった「VITA NOVA」シリーズ。文字は姿形を変え、空想の風景となって現れます。しまだが作りだす荒唐無稽な世界をお楽しみください。
また、ドローイング作品のほか、2020年の清須市はるひ美術館の展示で発表した作品などを記録した、2010年から2020年までの作品集「VITA NOVA BOY STRIKES BACK」の特別版をNADiff限定で販売いたします。こちらもあわせてご覧ください。
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2016 年頃より『VITA NOVA』という名の一連の絵を描いています。きっかけはとある調べもの中に終戦直後に創刊された『新生』という雑誌の表紙を見かけた事でした。その雑誌名のロゴの下には、おそらく(新しい生活)の直訳と思われるラテン語の『VITA NOVA』という八つの文字が並んでいました。
その古びて擦れた印刷の表情と当時のモダンを目指したであろう直線的な書体の絡み合いこそ、私が永らく探し求めていた絵画そのものに思えました。しかし、今思いかえしてみるとそれは、常に何を描いていいやら解らずに不安に苛まれ、何かにすがりたいと思っていた私の願望がそう思わせただけなのかもしれません。
それからというもの、(いや、もっと以前、初めて絵を描き始めた頃から)街で見かけた朽ち果てたネオンサイン、数十年前の漫画雑誌や玩具、立体看板のレトロな文字、時間の経過とともに変化してきたであろう事を感じさせるオブジェの表面など、私の創造への欲望を刺激するモチーフをキャンバスに写し取り、描いては消し、描いては消しを繰り返すうちに何時しかその形は変
容し、もはや元の情報も表情もとどめていない色と形になった時、私は自分が何か新しい物を造り出したような気になっているのです。実際はただの劣化コピーかもしれないという不安も常にもちながら。
●商品情報
しまだそう「VITA NOVA BOY STRIKES BACK」
2020年1月に清須市はるひ美術館で開催した個展『VITA NOVA BOY』の展覧会記録のほか、2010年から2020年までの作品を収録した作品集。大ボリューム90ページ、全作品解説付き。
●特別版(B5サイズドローイング付き)NADiff限定販売
価格:5,500円(税込)
>>NADiff Onlineshop
●通常版
価格:2,750円(税込)
>>NADiff Onlineshop
●プロフィール
しまだそう/SO SHIMADA
1983 年大阪生まれ。
幼少期の憧憬を手掛かりとしながら、身の回りにある記号や画像を咀嚼し、絵画世界を探求している。
【主な展覧会】
2020年 新生的少年 VITA NOVA BOY (清須市はるひ美術館/愛知県清須市)
2019年 Oldies But Goodies (spectrum gallery/大阪)
2019年 木曽路はすべて山の中である (STREET GALLERY/神戸)
2019年 Moppen Poppin’TIME (gekilin./大阪)
など
【受賞・入選】
2018年 第9回 清須市はるひ絵画トリエンナーレ 優秀賞
2018年 第7回 山本鼎版画大賞展 入選
2017年 シェル美術賞2017 入選
2016年 シェル美術賞2016 入選
2012年 ゴールデンコンペティション2012 優秀賞
など
※当面の間、営業日と時間を変更いたします。
営業日:木、金、土、日、祝
営業時間:13~19時
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