コイケジュンコ「メランコラージェニック」

 

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●概要

NADiff modernではBunkamura BOXギャラリーと連動したコイケジュンコのフェアを開催いたします。
Bunkamura BOXギャラリーの展示詳細はこちらから→メランコラージェニック

今回は、紙をコラージュして服やヒトガタなどを作るコイケ作品の中でも“言葉”が重要な役割を担っている作品を中心に展開いたします。

連作『となりのカフカくん』シリーズは、小説家フランツ・カフカの日記や手紙の断片が言霊となった、縫いぐるみならぬ「紙ぐるみ」です。
カフカの小説は難しいと思われがちですが、小説の外で語る彼自身の言葉を覗きみるとまた違う側面が見えてきます。
生身のカフカはとにかく嘆きます。自分の本体に、感情に、自分を取り巻く全てに。その嘆きは疾走し、アグレッシブに負の世界へと向かい、負の世界を通り越し、狂おしいほどの「生」になります。
感情の複雑な起伏のようにいびつに重なり合った紙の集合体できたカフカ人形の中には、カフカ小説の断片のそのまた欠片が詰まっています、完成しないパズルは掴めそうで掴めないカフカ自身そのもののようでもあります。

また、コイケがここ数年あたためてきた『妄想文具』を初めて販売いたします。
セリフの断片が刻まれた文具たちから紡がれる物語。使いながら妄想の旅へ誘われます。
この『妄想文具』に関しては、ZINEと文具のセットもご用意しております。紙の本ではなければ味わえない「体験する本」です。

コイケによる、言葉にまつわる様々なアプローチをお楽しみください。


●Profile

コイケジュンコ
コイケジュンコ_プロフィール

1974年生まれ。女子美術大学出身。

方々で拾い・買い・貰い集めた強度の無い紙などで、非機能的だが実際に人間が着る事のできる原寸大の服・靴などを制作。
総じて『HI-FUKU』(非服=「服に非らず」)と名付け、日常(ケ)に埋もれそうな「ハレ」を追い求めている。代表的な作品に、ティッシュのみで作られたドレス「100%カシミ屋」、月刊漫画雑誌一冊丸ごと使用した「妄想ドレス」などがある。

また、ヨコハマトリエンナーレ2014にて森村泰昌氏が行ったラストパフォーマンス「Moe Nai Ko To Ba を燃やす」では「本の女神」の衣装で、h.NAOTOの2016SS東京コレクションにはヘアピース制作で参加とコラボレーションも多い。

その他、じじばばをモチーフにした木版画なども制作・発表している。

ただいま、「THEドラえもん展」にて森村泰昌氏とのコラボ作品が全国を巡回中。

Instagram:https://www.instagram.com/koikejunko_paper
Twitter:https://twitter.com/KOIKEJUNKO


●お問い合わせ

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Book Shop: NADiff modern
150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1Bunkamura B1
TEL. 03-3477-9134

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