南川史門 「鏡、音楽、マルチメディア」とコーヒーパーティー

《オープニング・レセプション》
2月17日[金] 18:00 - 20:00

〈展覧会レイトショー〉
会期中毎日・19:30 - 20:00
展示空間を夜の明かりに切り替えるレイトショー開催中!

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© Shimon Minamikawa 2011

 
この度ナディッフではマルチロール・ペインター、南川史門の個展を開催いたします。
南川は72年東京生まれ。現在も東京で活動を続けており、ストライプや水玉などの文様と文字などが具象的な人物・静物とともに一枚の画面にうす塗りで構成される絵画作品で知られています。
今回の展覧会では絵画作品とともに、それにまつわる制作過程やアイディアの元となるさまざまなものを含めて紹介いたします。
   
南川のスタジオには、アイディアの源泉になるようなお気に入りのものや、またはならなさそうな曖昧なものたちが常に山積しています。
通常の意味づけから脱落しつつ、いつか何かに生まれ変わるかもしれないといった素ぶりで集められたポストカードや置物、ごみ袋や花束、はたまた機能しているかどうかも不明な机や椅子といった物品が、絵画とともに展示されます。
南川は構成された作品に意味を求めることはしないと言います。意味を賦与することと作品を構成することを一致させようとする瞬間に、作品は自分の意図しない様相を呈するであろうし、なにより彼にとって世界の認識が一対一に対応するようなものではないことを常に意識しているからだと考えられます。
先年MISAKO&ROSENで行われた展覧会でも同様の実験的なインスタレーションが行われました。
身の回りにあふれたものたちの乱反射が何ごとかを構成しつつ、意味づけから解き放たれて漂泊する絵具の濃淡になることを思考しつづけるアティテュードが見て取ることができました。
   
今回の展示では、同様の思考と態度はより確信をもって、より他者をまきこみながら展開されていきます。
展覧会のタイトルにもあるように、鏡のように世界を反映しつつ、視覚情報だけではない音、匂いほかさまざまな情報の記憶と体感を絵筆とキャンバスで再現します。
その際、掬いきれないことがらを別の角度から照射するように、制作に必要とされつつ取り残されてあるようなさまざまな物品が、作品とひとつの連なりとなって会場にインストールされることになります。
つまり南川の作品は、絵画表現の境界画定とそのはみ出し・こぼれ落ちを遡求的に問いかけつつ、その都度の体験として提出する極めてコンテンポラリーなアートの文脈を踏まえた絵画でありインスタレーションであるといえます。南川の試みを空間のなかで追体験していただけるよい機会となることでしょう。ぜひご高覧ください。
   
会期中、東京のアート&カルチャーシーンでユニークな活動をしている多方面の方々とのコーヒーつきトークイベントも予定しています。どうぞお楽しみください。
   
   
企画協力:MISAKO & ROSEN  イベント協力:チクテカフェ
   


●コーヒーパーティー

   
南川史門が企画したコーヒーパーティーに様々なゲストが集まります。
南川史門とチクテカフェがおいしいコーヒーをお入れします。
  
 
第1回 コーヒーパーティー:2月25日[土] 18:00-20:00
「これから気になる、もしくは今までの東京カルチャー、アート、政治、面白い人達など」
出演予定者:
花代(現代美術アーティスト)
加賀美健(現代美術アーティスト、Strange Storeオーナー)
坂下加代子(建築家・中央アーキ)
松原壮志朗(現代美術アーティスト・XYZ Collective主宰)
ネトルトン・タロウ(美術評論家)
司会:千原航(アートディレクター/グラフィックデザイナー、南川史門「THE ABC BOOK」デザイン担当)
ほか
  
第2回 コーヒーパーティー:3月17日[土] 18:00-20:00
「インディペンデントな出版、そしてこれからどんな本を作りたいか、最近気になっていること」
出演予定者:
兼平彦太郎(インデペンデントキュレイター、南川史門「THE ABC BOOK」発行人)
小林エリカ(作家、漫画家)
辻村慶人(Too Much Magazine編集長)
江口研一(編集者、ライター、翻訳家)
野崎昌弘 (ナディッフ)
ネトルトン・タロウ(美術評論家)
ミヤギフトシ(現代美術アーティスト)
司会:千原航(アートディレクター/グラフィックデザイナー、南川史門「THE ABC BOOK」デザイン担当)
ほか
  
※3月17日にはミヤギフトシ氏による手作りお菓子が登場します。
  
   
いずれも NADiff a/p/a/r/t 店内 にて
入場無料(予約不要) ※30名様以降は立見となりますのでご了承ください。

   


●同時開催

  
メグロアドレス -都会に生きる作家-
2012年2月7日[火]-4月1日[日] 目黒区美術館
www.mmat.jp/
  
スペードのエース、セブン、キング
2012年1月22日[日]-3月11日[日] 三宿CAPSULE(オープン:土・日のみ 12:00-19:00)
www.capsule-gallery.jp
 
   


●関連商品

  
『鏡、音楽、マルチメディア』とコーヒーパーティー 展覧会ポスター 【NADiff限定】
南川史門サイン入り / A3(297×420mm) / 50部限定 / 500円+税
>> Webshop
  
THE PLAYING CARD’S
500部限定 / 2,381円+税
  
「The ABC BOOK」
兼平彦太郎 / MISAKO&ROSEN / 300部限定 / 2,000円+税soldout[1]
>> Webshop
   
                      *そのほか南川史門関連商品、多数取り揃えております。
   
   
〈BOOK STORE by Minamikawa Shimon〉
ペインター・南川史門をより深く理解するために、作家自身の選書によるブックストアをつくりました。様々な種類の本の中から、作家の関心事や、視点を想像しながら、南川史門の世界観を体験してみて下さい。
  
〈the small world of minamikawa shimon〉
南川史門による小さなガレージセールです。たまに、商品の入れ替えをします。


●Profile

   
南川 史門 Shimon Minamikawa
 
1972 東京生まれ 現代美術アーティスト
1991-1994 多摩美術大学美術学部二部在学
現在も東京を拠点に制作活動を行う
   
《個展》
1999 「Project N 01 南川史門」東京オペラシティーアートギャラリー、東京
2002 「南川史門」ゆーじん画廊、東京
2003 「南川史門展」Euro flat、東京
2006-2007 「エジプト、貴婦人、丸と四角」MISAKO & ROSEN、東京
2008 「ピンクとブラック、戦争と平和」MISAKO & ROSEN、東京
    「Shimon Minamikawa」アクチュアリー、ソウル
2009  モンブラン銀座、東京
2010 「そして、ABC、それから」六本木ヒルズアート & デザインストア、東京
2011 「ゴースト、ニューペインティング、東京など」MISAKO & ROSEN、東京
2012  Capsule、東京/47 canal St, ニューヨーク(予定)
  
《主なグループ展》
2008 「ニュートーキョーコンテンポラリーズ」新丸の内ビルディング7F、丸の内ハウス、東京
    「here’s why patterns」MISAKO & ROSEN、東京
    「モンブラン・ワールド・パトロネージュ2008」モンブラン銀座店、東京
2009 「Stripe, Dots and Skulls In Assorted Shapes, Colors and Sizes」ソカアートセンター台南、台湾
    「吉田修一・南川史門『横道世之介』」MISAKO & ROSEN、東京
2010 「SSS – Expanded Painting」MISAKO & ROSEN, 東京
    「ポートレイト展2」小山登美夫ギャラリー、東京
2011 「南川史門/アンダース・エドストローム」MISAKO & ROSEN、東京
    「Vlilla Tokyo」京橋界隈、東京
2012  目黒区美術館、東京/国立国際、大阪(予定)