河内タカ『アートの入り口──美しいもの、世界の歩き方[ヨーロッパ編]』(太田出版) 出版刊行記念トーク

それはヨーロッパに始まった。

   ──「窓」の創造性とアメリカン・アートを準備したもの──

 

出 演:河内タカ×住吉智恵

日 時:2016106[] 19:3021:00

 

  • アートの入り口

    アートの入り口
  • まど

    まど
会 場:NADiff a/p/a/r/t
定 員:30名
入場料:1,000円
協 力:太田出版
 

この度NADiff a/p/a/r/tでは、河内タカ『アートの入り口──美しいもの、世界の歩き方[ヨーロッパ編]』の出版を記念したトークイベントを開催いたします。

今年2月に出版された『アートの入り口──美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]』に続く第二弾。『アートの入り口』は、河内さんがFacebookで、毎朝、5年以上更新し続けてきたエッセイをまとめたものです。

美術の歴史をひもとくというより、美術というものが、そして、作家一人ひとりの営みが、なぜにこんなにも私たちの関心を捉えて離さず、心揺さぶり、深い感動を呼び覚ますのか。河内さんは、毎朝の便り=Facebookのエッセイを通して問いかけます。河内さんが思い描くアートには、狭義の美術作品だけでなく、建築も写真もデザインも含まれます。また、アートと不即不離の関係にあって、若き日の河内さんを魅了した音楽も入ります。アカデミズムの研究者や評論家とは異なり、あくまでご自身の体験を通して手にしたことだけが語られています。河内さんは、最新刊の[ヨーロッパ編]で、アメリカン・アートの時代=20世紀を育んだ母胎であるヨーロッパに思いを馳せます。その古層(14世紀)から近代(印象派とその後)、さらに、現在までの堆積を、極私的に、[アメリカ編]と同様、作家に焦点を当てながら、語り尽くしています。

今回のトークイベントは「窓」に焦点をあて、さまざまなアーティストが描いてきた、「窓」を主題とした作品についてお話しいただきます。アートが生まれる場所であるアトリエや室内が外部へと開口する部分、それが「窓」です。河内さんの著作のカバーには、ロバート・キャパが撮影した晩年のマティスの写真が配置されています。マティスが描いているのは、小さな礼拝堂に配置するための作品で、大きな窓から入る、刻々に変化する光を念頭に描いています。また、人類にはじめてもたらされた写真術──カメラ・オブスクラによる風景の画像──は、フランス、ル・グラの発明家(ニエプス)の自宅「窓」から撮影されました。「窓」は、アートが生まれる触媒でもあるのです。

イベントには著者の河内さん、そしてゲストにアートプロデューサー、ライターの住吉智恵さんをお迎えし、縦横にアートを語っていただきます。前回に引き続き、河内さんお気に入りの音楽をお聴きいただきながら、リラックスした雰囲気でお愉しみいただけるイベントとなります。是非この機会にご来場ください。
 


 

●EVENTご参加方法

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●新刊情報

 
アートの入り口
 
『アートの入り口──美しいもの、世界の歩き方[ヨーロッパ編]』
著 者:河内タカ
発行元:太田出版
定 価:本体1,800円(税別)

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●Profile

 
河内タカ(Taka Kawachi)
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1960年生まれ。高校卒業後サンフランシスコのアートカレッジへ留学。卒業後、ニューヨークに拠点を移し、現代アートや写真のキュレーションや写真集の編集を数多く手がける。2011年に帰国、同年4月より株式会社アマナが創設したフォトコレクションのチーフディレクターに就任し、日本人作家に限定した550点にも及ぶ写真作品を収集。90年代後半より現在まで、アートや写真に関する執筆活動も行ない、Facebookでアートにまつわるエッセイを日々発信中。
河内タカ Facebook
 

住吉智恵(Chie Sumiyoshi)
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(photo:Mari Katayama)
アートプロデューサー、ライター。慶応義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業。「FIGARO」「Pen」「VOGUE」などにアートや舞台などについてのレビューやインタビューを執筆。2003〜2015年までオルタナティブアートスペース&カフェ「TRAUMARIS」主宰。現在アートオフィスとして多彩な展示やパフォーミングアーツの企画制作を手がける。横浜ダンスコレクションEXコンペでは2011〜2016年審査員を務めた。今秋、画家・流麻二果「踊る絵画プロジェクト」(高松市美術館/六本木アートナイト)、彫刻家・飯田竜太とThe Bambiestによる本公演(EARTH+)を企画プロデュースする。
http://www.traumaris.jp


 

●お問い合わせ

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