時 間: |
18:30-20:00 |
映画、音楽、デザイン、アートなど幅広い分野に造詣の深い小柳帝さんが、これまで不定期に行って来た映画講座。そこでは、映画を構成している様々な要素について分析したり、異なる映画同士を繋ぐ関係性を明らかにすることによって、参加者の映画体験をより豊かにするような熱のこもったトークが大変好評でした。
毎回参加していた、グラフィックデザイナーの福岡南央子さんもその面白さに魅せられ、もっと多くの方に体験してもらいたいと、自身の運営するwoolen pressより、書籍へと纏めることになりました。
その書籍化を記念して行う今回の講座は「ウェス・アンダーソン映画におけるフレンチ・タッチ」と題して、最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』が日本でも大好評を博したウェス・アンダーソンについてお話し頂きます。
ウェス・アンダーソンはアメリカの映画監督ですが、作品にはどこかいつもフレンチな要素がかいま見えます。それは『ムーンライズ・キングダム』や『ファンタスティック Mr. FOX』などでフランスの映画音楽家アレクサンドル・デスプラを起用しているからということだけに留まりません。
たとえば、ウェス・アンダーソンの映画にしばしば出てくる複葉の飛行機は、東京都写真美術館で先頃開催された展覧会も大盛況だったフランスの写真家ジャック=アンリ・ラルティーグの兄・モーリスの作った複葉のグライダーがインスピレーション源になっており、さらにはそのラルティーグが世に認められるきっかけとなったニューヨーク近代美術館での展覧会をキュレーションしたジョン・シャカフスキーの名は、『ムーンライズ・キングダム』の主人公サムの苗字にもじった形で使用されています。
6月に『ROVAのフレンチカルチャーA to Z』を上梓され、当店でも出版記念トークイベントが大好評だった小柳さんならではの視点で、これまでのウェス・アンダーソン映画について、映画という枠を超えて縦横無尽にたっぷり語って頂きます。ウェス・アンダーソンの映画をお好きな方はもちろん、これからご覧になる方にも、気軽に楽しんで頂ける講座です。
また、今イベントにて、書籍『小柳帝のバビロンノート~映画についての覚書1』を先行発売いたします。
皆様どうぞ奮ってご参加ください!
●商品情報
小柳帝のバビロンノート~映画についての覚書1
2014年9月発刊予定 / woolen press / B6サイズ / 86ページ / 価格未定
●プロフィール
小柳帝 Mikado KOYANAGI
1963年福岡生まれ。ライター・編集者・翻訳者・フランス語講師。
映画・音楽・デザイン・知育玩具・絵本などの分野を中心に、さまざまな媒体で執筆活動を展開中。主な編・著者に『モンド・ミュージック』『ひとり』『EDU-TOY』『グラフィックデザイナーのブックデザイン』、翻訳書に『ぼくの伯父さんの休暇』『サヴィニャックポスター A-Z』などがある。その他、CDやDVDの解説、映画パンフレットの執筆多数。比較的最近の仕事に、映画『ムーンライズ・キングダム』や「ジャック・タチ映画祭」パンフレットへの寄稿、「Casa BRUTUS」7月号での映画『her/世界でひとつの彼女』の紹介記事など。また、フランス語教室ROVA を主宰し、今年で15周年を迎える。ROVAの教科書とも言うべき『ROVAのフレンチカルチャー A to Z』(アスペクト刊)がこの春刊行された。
福岡 南央子 Naoko FUKUOKA
グラフィックデザイナー。「世界のKitchenから」(CD,Pr:DRAFT) などグラフィックデザインを基軸に制作を行う。JAGDA新人賞・パッケージ賞、東京ADC賞、日本パッケージデザイン大賞金賞受賞、TDC賞ノミネート。woolenおよびwoolen press主宰。
woolen press
woolenのセルフパブリッシング部門として2014年、色ちゃん作品集「初めて東京で会った時の事を覚えていますか?」を皮切りにスタート。woolenpress.tumblr.com
woolen
2010年設立のグラフィックデザインを中心とした会社。woolen2010.tumblr.com twitter:@woolen_info
●お問い合わせ
NADiff BAITEN
153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-6447-7684 FAX:03-6447-7694