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2月28日[火]に限り営業時間15:00-20:00
TALK EVENT
2017年3月11日[土] 「福島のことうちとそと」
出 演=川延安直(福島県立博物館 学芸員)、開発好明
>> イベント詳細
この度NADiffでは、開発好明による5年越しのプロジェクトのドキュメント展示、およびトークイベントを開催いたします。
開発好明 の「政治家の家」は、2012年3月15日には福島県南相馬市に設置されました。福島原発20キロ地点近く、400メートル程で立ち入り禁止の警戒区域になる地点に位置する「政治家の家」は、視察に訪れる政治家のために無料で利用できる休憩施設という機能を備えた、開発によって運営される施設です。「政治家の家」は今年で開設5年目を迎え、経年劣化し老朽化する家を前に思案した開発でしたが、なおも続く原発処理と情報開示の曖昧なニュースしかない現在の状況を鑑み、新たな「政治家の家」を建て直し、プロジェクトの継続を決意しました。今回のWindow Galleryでは、建て直しのため壊した福島の「政治家の家」の一部を東京に持ち込み、吉田尚弘撮影によるドキュメント映像と共に展示し、風化しつつある福島の原発問題の再考の一端を促そうという試みを行います。
展覧会期中には、東日本大震災・東京電力原発事故以後、文化による復興支援事業に携わってこられた福島県立博物館の川延安直氏をお招きし、「福島のことうちとそと」というテーマで開発との対談を大震災・原発事故から6年目の3月11日に開催いたします。
その他、書棚に作品を介在させる店内展示のプロジェクトや、継続的に取り組んでいる「未来郵便局」のNADiff a/p/a/r/t出張営業、毎年恒例の開発好明が主宰する「39アートの日」のキャンペーン、開発好明の選書コーナーなど、盛り沢山のラインナップで皆様をお迎えいたします。
協力:ハシモトアートオフィス
●開発好明ステートメント
郡山の美術館にワークショップで訪れた時に、入り口で出会った人が「南相馬にも来てください。原発事故でワークショップなどが他の場所でないと作家さん達も来てくれないんです。」切実な言葉に僕はデイリリーアートサーカスという訪問型の展覧会で行く約束をした。その時初めて、全村避難した飯館村を見る事になった。
誰も住まない街、住めない街を見た時、言い知れぬ悲しみがこみ上げた。
そこから、政治家の人達がもし現地視察していないとしたら、数の論理でこの現状を続けるのだとしたら、と思い、政治家個人がこの場所を訪れ、それぞれが今後の日本を本気で考えてもらいたいという思いで一人ずつに政治家の家への招待状を送りました。
今回は、5年間福島原発から20キロに建てられた、当時閉鎖された場所にあり続けた一部を展示します。ご覧頂いた皆さんがもう一度原発事故やその後のあり方を考え直す機会になればと思います。
開発好明
●EVENT
TALK EVENT
2017年3月11日[土] 14:00-16:00
「福島のことうちとそと」
出 演=川延安直(福島県立博物館 学芸員)、開発好明
会場:NADiff a/p/a/r/t 店内
定員:50名
入場:1,000円
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震災後、様々な形でプロジェクトに取り組んできた2人。福島の中にいて考えること、外に出て思うことを、福島からやってきた“ 政治家の
家”の看板を前にじっくり話します。トークイベントご参加の方には、開発好明が提案する「サンキューアートの日」にちなんで冊子をプレゼントします。
EVENTご参加方法
ご希望日、ご参加を希望される方のお名前、お電話番号、ご参加人数を明記の上、メールにてご予約ください。
お電話でも承っております。TEL : 03-3446-4977
※当日キャンセルはお断りしております
※受信制限をされている方は、当店からのメールを受信できるよう設定お願いいたします。
●出張! 未来郵便局
1年後にポストに投函される手紙を書きませんか?自分に、友達に、大切な人に宛てた手紙を少し先の未来にお届けします。
※詳細は店頭にておたずねください。
●関連書籍
開発好明「新世界ピクニック」
海外からも注目を浴びる、震災を経た今の日本のアート。ラディカルで、ぬくもりある作品を創りだす、開発好明の活動を厳選して記録。
版 元:リトルモア
仕 様: 208×148mm/並製
頁 数:103頁
価 格:2,000円(税別)
>>ONLINE STORE
●Profile
開発好明 KAIHATSU Yoshiaki
1966 山梨生まれ
1991 多摩美術大学 美術学部絵画科油画専攻 卒業
1993 多摩美術大学大学院 美術研究科修士課程 修了
<受賞歴>
1989 第5回オブジェ TOKYO展 パルコ賞受賞
2001 第4回岡本太郎記念 現代芸術大賞 優秀賞
<主な展覧会>
1991 「NEW WORK`S」世田谷美術館区民ギャラリー(東京)[’93, ’94, ’98, ’99]
1992 「COM-ART Festival」水原(韓国)
1994 「マニフェスト」青山エリヤ(東京)/個展・ギャラリー仁(東京)
1996 「TRIAL DOMAIN’96」多摩美術大学(東京)/「On Camp/Off Base」東京ビックサイト(東京)
1997 「ジャパン アート スカラシップ」スパイラルガーデン(東京)
1998 「アート・サロン・ラボ’98」 登満寿館(東京)
2000 「越後妻有トリエンナーレ」(新潟)
2001 「栞展」石狩図書館(北海道)/「東京ラビットパラダイス・プロジェクト」セルフリッジ(ロンドン)[’04]/ 「BEST12」現代美術製作所(東京)
2002 「ISCP OPEN STUDIO EXHIBITION」international studio & curatorial program(アメリカ)/「ポスター」magazin4(オーストリア)/「YSIS」healing&identity(アメリカ)
2003 「AIRPLANE」FADs ART SPACE(東京)
2004 「ヴェネチア・ビエンナーレ第 9回国際建築展日本館「おたく:人格=空間=都市」(イタリア)/「体感する美術2004」佐倉市美術館(千葉)
2005 「Life Art ificial Light 」 ZKM|Museum for Contemporary Art (ドイツ)/「第3回グローバルメディア展」東京都写真美術館(東京)/「Impression:sunrise」Murata & Friends(ドイツ)/ほか多数
2006 「 berlin-Tokyo/Tokyo-Berlin 」 Neue Nationalgalerie (ドイツ)/「みなび作品展」山梨県立美術館(山梨)/「越後妻有 大地の芸術祭」(新潟)/ほか多数
2007 「チューリップフロープロジェクト」Bank ART Studio NYKの河岸(神奈川)
2013 「小さな世界へようこそ」高松市美術館(香川)/「つくることが生きること」A.C.Dメインギャラリー(東京)/「第4回風と土の芸術祭」出品予定(福島)
2014 「いちはらアートミックス」(千葉)
2015 「都市に棲む~Bank ART 1929のアクティビティ」(韓国)
2016 個展「中二病」市原湖畔美術館(千葉)
その他個展多数
<パブリックコレクション>
バンフアートセンター
開発好明 WEB SITE
http://www.yoshiakikaihatsu.com/
開発好明 twitter
https://twitter.com/kaihatsuart
●お問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
TEL. 03-3446-4977