河口龍夫「原稿用紙、本の中に」

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NADiff Galleryではこの度、河口龍夫展を開催いたします。
河口龍夫は1960年代から精力的に作品を発表し続け、現在もなお最前線で活躍し国内外より高い評価をうける、日本を代表する現代作家の1人です。
河口はこれまで一貫して、物と物、あるいは物と人などの相互の関係性をテーマとしてきました。その関係性には、時間や生命、あるいはエネルギーなど無限の可能性を秘めた概念が横たわり、目に見る事が出来ません。河口はその目に見えない関係そのものを作品を通して実在させることで、可視化が困難な概念を鮮やかに提示します。
書物から派生したドローイングと彫刻によって構成する本展は、階段という物質を媒介して、長年に亘って制作のテーマとしてきた「時間」そのものの概念へ近接します。物質の中に潜む精神的な存在の気配が、作品の間を連続的に思惟してゆくきっかけの場を生成し、言語を持たない原稿用紙、そして書物は、様々な感覚を見る者に呼び覚ましてくれるでしょう。
本展はSNOW Contemporaryでの河口龍夫展「垂直の時間、あるいは階段時間」との同時開催となります。是非二会場併せてご来場下さい。

協力:SNOW Contemporary





●EVENT

トークイベント「ときを読みとく 河口龍夫の新作をめぐって」
開催日時:2015年5月10日[日] 17:00 –
出演:河口龍夫,水沢勉(神奈川県立近代美術館館長)
場所:NADiff a/p/a/r/t 店内 にて
入場無料(予約不要)
※30名様以降は立見となりますのでご了承ください。




●新刊情報

河口龍夫『垂直の時間、あるいは階段時間』
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発行:SNOW Contemporary
仕様:310 x 290mm / 56頁 / 並製
価格:3,600円+税(2015年5月10日発売予定)

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●同時開催

河口龍夫 「垂直の時間、あるいは階段時間」
会場:SNOW Contemporary (XYZ collective)
   〒106-0031 東京都港区西麻布2-13-12 早野ビル404 / tel: 03-6427 -2511 website >>
会期:2015年5月2日[土] – 17日[日] 12:00 – 19:00 *月曜休廊、5月2日のみ20:00まで開廊
   5月2日[土] アーティストトーク=17:00 – 18:00
   オープニングレセプション=18:00 – 20:00




●Profile

河口龍夫 Tatsuo Kawaguchi
1940 兵庫県神戸市生まれ
1962 多摩美術大学絵画科卒業
1965 グループ「位」結成
1983 筑波大学芸術学系助教授(1991年同教授)
2003 筑波大学を定年退官、京都造形芸術大学大学院教授
2004 筑波大学芸術学系名誉教授、倉敷芸術科学大学教授
現在、金沢美術工芸大学 教授