…というわけで
これこのようにイッセー尾形自身が スケッチブックを広げて ナディッフの黄色いゲートのしたでお待ちすることになります。
というのも街のようすや道行く人々の表情や歩きかたを観察し、その場で思いつくのがイッセー尾形のいつものやり方だからです。
そのあとでナディッフのギャラリーに広げられた透明なビニールや壁に、次々と大きなスケッチを描いてゆきます。 面白いものとつまらないものは、だいたい半々といったところ。いっぱいになったらお店の色々な場所に展示して、また新しいスケッチを描きます。
イッセー尾形はいつもの一人芝居や映画を作るとき、言葉だけでなく絵コンテのようなスケッチで台本を作ることがしばしばです。 彼にとってスケッチはアートではなくメモ。気になった瞬間をスクラップする、彼なりに大事な方法なのです。
でも今回はアートの視点から、イッセー尾形が彼なりのやり方でモノを作る瞬間に迫ってみようということになりました。 いわば展覧会形式のパフォーマンスです。
といっても大げさなことではなく、イッセー尾形のとらえた“今”がみなさんの実感とシンクロすれば、まずは成功! フツウのことをフツウに受け止め、ちょっとだけフツウじゃないかたちで投げ返す瞬間に、立ち会っていただければと思います。
《公開制作とパフォーマンス》下記の期日のほか会期中随時
10月23日(土)/24日(日)/11月13日(土)/14日(日)/23日(火)
というわけで展覧会のあいだ本人は再三ナディッフを訪れ、作業場にすることになります。 あろうことかスケッチだけでなく演出家の森田雄三とイッセー尾形との一人芝居の稽古を公開でやることになりました。
これは本人にとってはとってもマゾヒスティックなことで、お客様は冷や汗を流して立ち往生している尾形を目撃することになるかもしれません。 本当に門外不出のパフォーマンスです。
《マルチプルを製作しましょう!》会期中
10月23日(土)/24日(日)/11月13日(土)/14日(日)/23日(火)
またナディッフの店内では、イッセー尾形のスケッチを気に入って下さったお客様のために、 サイン入りのカラフルな紙とTシャツ、コピー機を用意しました。お好きなスケッチを選んでマルチプルを作ってください。
●最後にイッセー尾形から一言。
「アートじゃないかもしれませんが、みなさんぜひ観に来てください。」
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