立花文穂「体(からだ)」2000年 2月 4日(金)→ 2月 28日(月) |
立花文穂は、「文字と紙」と「本」に対するこだわりをもち、これらを断片化し再構築していきます。立花の表現のルーツを辿ると、幼少時から活字や紙、印刷物に取り囲まれていた環境と、アーティスト活動を始める以前に親しんでいた「書」が浮上してきます。「書」に向けられた彼の興味は、やがて「書く」行為をはなれ、活字や線を繋ぎあわせるコラージュを経て、文字そのものの表情へと移行。さらに、本を構成する「文字」「紙」「綴じる・束ねる」といった要素を分解し、唯一無二の「書物=世界」へと進化を遂げています。最近のインスタレーションでは、書物というメディアの解体・再構築のプロセスを展開し、独自の世界をダイナミックに表現しているといえるでしょう。この秋、立花文穂は、アメリカに一ヵ月滞在して新たな作品を制作し、現在ピッツバーグで開催中の「インスタレーション バイ アジアン・アーティスツ イン レジデンス」(10.30.〜6.30.)に出品中です。今回のナディッフでは、ピッツバーグ後の新作インスタレーションを展開いたします。 ●オープニング・プレビュー/2月3日(木)PM6:00-8:00 |