村山留里子「奇麗の塊」Murayama Ruriko Collective Charms2002年 12月28日[土]― 2003年1月20日[月] |
■オープニングレセプション/2002年12月28日[土]午後6時〜8時 秋田在住のアーティスト、村山留里子によるオブジェのシリーズを紹介します。 1968年生れの村山は、10代後半から独学で染織を開始、94年からは自らが化学染料で鮮やかに染めあげた何色もの絹布を即興的に刻んでは繋いだ作品を制作、2001年6 月の「オプ・トランス!」展(キュレーション:椹木野衣×東谷隆司、キリンプラザ大阪)参加以来、急速に注目を集めているアーティストです。上下左右や全体のシェイプ にとらわれない、色との自由な戯れから生み出されるモノは、現代美術、染織、工芸といった枠組みに縛られることなく、軽やかに観る者の目を楽しませてくれます。今回、紹介するのは、絹の布の作品と並行して、彼女が日々コンスタントに作り続けているユニークなオブジェです。使用されているのは、ビーズやラメなど手芸用品店で仕入れた品々や、地元の友人から 譲り受けたアクセサリーなど、どちらかと言えば通俗的で取るに足らないけれど、見る人に思わず「奇麗」と言わせてしまうモノたちです。彼女は日常の中で、単純に「奇麗 」と感じたキラキラした小さなモノたちを、即興的に、愛でるように、小さな「塊」にしていきます。それらは10年前からぽつりぽつりと思いだしたように作られていました。しか し、昨年の「オプ・トランス!」展に4m×6mの大作を発表した後は、展覧会の疲れを癒すように、1日1個から2個のペースでこれらの制作に没頭、その夏だけでも50 個を超えるオブジェが生まれました。その後も、あたかも日常の素描のように、日々コンスタントに続けられています。 時にエロティックでチャーミングで、グロテスク…。日常の中から零れ出した奇麗が村 山の手で集められた時、どんな様相を呈すのか、是非、会場で、御自身の目で味わっていただきたいと思います。 ■協賛/ギャラリー・イヴ、フジタ製菓 |
プロフィール 村山留里子 Murayama Ruriko 【主な個展】 【グループ展】 |