4G44DG「MARKET TRAINING SYSTEM」展2003.6.6 fri ― 6.24 tue |
■オープニングレセプション 6月7日[土]18:00〜20:00 ■ギャラリートーク 6月8日[日]15:00〜17:00 ゲスト:荒木夏美(森美術館キュレーター) 「4G44DG(シゲヨシDG)」は、3人のクリエーター、橋本成樹、初芝久嘉、赤井啓明によるアート・ユニットです。1993年に橋本 + 初芝で結成した「4G44」は、95年にパルコ ・アーバナート・オルタナティブ賞を受賞、96年及び98年にはフィリップモリス・アー トアワード優秀作品展に出展。現代人の日常生活の中から抽出した題材による、参加型 ・体験型のインスタレーションが注目されました。その後、2001年に赤井啓明が参画。 「4G44DG」になったことで、グラフィック的要素が加味され、新たな可能性を見せています。 今回ナディッフで発表される新作『マーケット・トレーニング・システム』は、大量消費社会の象徴ともいえるスーパーマーケットの商品を取り上げています。キーコンセプトは、スーパーマーケットとカラーチャート。印刷のときに使用するカラーチャートで、スーパーマーケットの商品をシステム化し、人の五感と購入意志の狭間に横たわる判断基準について考えてみようというものです。 天井からぶら下がっているスーパーのカゴの中を覗くと、カラーチャートの映像が映し出されています。1つの色にはそれぞれ生鮮食料品の商品名が記され、早い速度で次から次に違う商品が提示されます。映像で流されているカラーチャートは、脇に設置されているブック形式の「MARTONE」で一覧でき、商品名と色を確かめ、産地や添加物などの情報も併せて知ることができます。 人はスーパーマーケットの環境の中で、BGMやアナウンス、喧噪、空調・冷暖房、生鮮品の匂い・形状・感触、試食コーナーの味見などから、五感をとおして刺激を受け品定めをしてゆきます。今回の作品ではそれらの体感のうち、とくに色彩プラス商品名という視覚的要素に集約。映像によって瞬時に抱く商品イメージと提示された色彩との間に生じるズレや、商品を選ぶときの意識を感じとることを提案します。『マーケット・トレーニング・システム』は、商品を選択する際の価値判断がトレーニングされる、架空のスーパーマーケット・スペースということができるでしょう。
■プロフィール 1993年 橋本成樹・初芝久嘉、アート・ユニット「成嘉」を結成し活動を開始。 1994年 第3回ソニー・ミュージックエンタテインメント 【個展】 【グループ展】 |