フィンランドでは、昨今のめざましい経済発展にともない、国際的な大型美術展に参加する現代美術アーティストが増え、海外での活躍が目立つようになりました。とりわけ写真芸術の分野では、他に類のない独特なスタイルとユニークなコンセプトをもつ優れたアーティストが続出し、フィンランド現代美術の飛躍を牽引するほどの評価を得ています。
フィンランド現代写真展「BLUE HORIZON」は、東京・青山を中心とする4会場(スパイラルガーデン、ビューイングルーム・ヨヨギ/ガレージ、ナディッフ、カッシーナ・イクスシー
青山本店)で9月から10月にかけて開催され、フィンランドの精鋭写真家6名の作品を紹介します。
ナディッフで紹介するウーラ・ヨキサロは、女性のアイデンティティをテーマに活動しており、フィンランド内外で高く評価されています。そして、カッシーナ・イクスシーでは、若手写真家として最も注目を浴びているエリナ・ブロテルスの個展が行われます。
「BLUE HORIZON」は、現代のフィンランドが誇る文化を広く日本に紹介する大規模なプロジェクト〈Feel Finland〉の一環として展開されます。強いドキュメンタリズムの伝統を基盤にしながらも多様な表現を見せる、フィンランドの現代写真。私たちは「
BLUE HORIZON 」を通して、フィンランドの精神文化のルーツと時代精神を見てとることができるでしょう。
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Ulla Jokisalo/ウーラ・ヨキサロ
1955年生まれ、ヘルシンキ在住。ヘルシンキ芸術・デザイン大学写真科の教授。彼女の写真は、人間の心理や「精神と肉体」の関わりをテーマとしており、女性のアイデンティティや性の問題を視野に入れた表現として評価されています。これまでに作品集を2冊発行しているほか、主要な美術館のコ レクションにも収められています。スウェーデンのハッセルブラッド・センターやヘルシンキ市立美術館などで個展を開催。ベルリン、ウィーン、ヘルシンキ、サラエボなどの諸都市ならびにフランス、ベルギー、スウェーデン、ノルウェーの各国におけるグループ展覧会にも出展。2002年には東京都立写真美術館でも紹介されました。 |
■共催:(株)ワコールアートセンター、ユミコチバアソシエイツ、
(株)ニューアートディフュージョン、 (株)カッシーナ・イクスシー
■開催協力:ユミコチバアソシエイツ、フィンランドセンター
■協賛:Nokia、Frame
■企画協力:Gallery Hippolyte
■後援:フィンランド大使館
■開催会場・会期
スパイラルガーデン…2003年9月10日[水]−9月21日[日]
ビューイングルーム・ヨヨギ/ガレージ…2003年9月10日[水]−10月19日[日]
ナディッフ…2003年9月19日[金]−10月19日[日]
カッシーナ・イクスシー 青山本店…2003年10月9日[木]−10月19日[日] |
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