■中原佑介によるレクチャー 【 いずれも入場無料 】
第1回 6月27日[日] 17:00〜 / 第2回 7月10日[土] 17:00〜
高松次郎(1936−1998)が残した多くのドローイングより、美術評論家・中原佑介が選んだ約30点の作品を展示いたします。高松次郎は自作を多くのピリオドにわけて展開したことで知られていますが、さまざまなスタイルの作品をうみだした高松次郎の根底にあったモチーフはなんだったのか。本展はそれを探る試みです。本展示はまた中原佑介による2回のレクチャーのサブ・テクストとして位置付けられております。没後7年を経た現在、戦後美術を駆け抜けたアーティスト高松次郎の足跡はどのように映るのでしょうか。ぜひご高覧ください。
企画協力:ユミコ チバ アソシエイツ
高松次郎(たかまつ・じろう)
1936年 東京に生まれる。
1963年 赤瀬川原平・中西夏之と「ハイレッド・センター」結成、「不在の部屋」展参加
1965年 第9回シェル美術賞展,一等賞受賞
1967年 第5回パリ・ビエンナーレ,特別賞(テオドラン財団賞)受賞
1968年 第34回ヴェネツィア・ビエンナーレ,カルロ・カルダッツォ賞受賞
1969年 第9回現代日本美術展,大原美術館賞受賞
1970年 万国博覧会の日曜広場(千里丘陵,大阪)に〈遠近法の日曜広場〉を設置
1977年 国立国際美術館のための壁画〈影〉を制作
1989年 名古屋駅のための壁画〈イメージスペース・名古屋駅の人々〉を制作
1995年 三鷹市芸術文化センターのための緞帳原画〈はばたく永遠〉(形#1375)を制作
1998年 歿
1999年 国立国際美術館「高松次郎‐「影」の絵画とドローイング-」展
2000年 千葉市美術館「高松次郎 1970年の立体を中心に」展
2003年 再検証・高松次郎絵画作品〜アトリエより〜 三鷹市美術ギャラリー,東京
中原佑介(なかはら・ゆうすけ)
1931年生まれ。美術評論家。京都精華大学名誉教授。京都大学大学院で物理学を専攻したが、1955年以降美術評論活動に入る。パリ、サンパウロ、ヴェネツィア、東京ビエンナーレなどの国際展のコミッショナー、ソウル・オリンピック美術国際審査員などを歴任。最近では上海、ハバナ・ビエンナーレの国際審査員をつとめる。著書に『ナンセンスの美学』『見ることの神話』『現代彫刻』『ブランクーシ』『クリスト』『一九三〇年代のメキシコ』、訳書にゴールドバーグ著『パフォーマンス』、編著に『ヒトはなぜ絵を描くのか』ほか多数。国際美術評論家連盟会員。 |