■オープニング・レセプション/3月11日[金]18:00〜20:00
■ギャラリートーク/3月19日[土]18:00〜20:00/飯沢耕太郎(写真評論家)+松江泰治
フレームから地平線を外し、太陽がもっとも高い位置の時間帯に撮影することで陰影をなるべく消去したランドスケープ。その広大な匿名性の中にあるのは、それでもなお隆起する微細な差異と精緻なディテールです。
松江泰治は明確な意思をもって写真表現にとりくむ作家といえるでしょう。本来写真というメディアがもつ個別性、具体性、物語性を周到に抹消することによって、視線をあらゆる意味から解放し、そこに純粋な見ることの快楽を呼び覚まします。
このたび、ポストカードサイズのランドスケープ・シリーズと、並行して撮りためられた都市のシリーズを同時に展示いたします。どうぞお楽しみください。
[ 企画協力 ] TARO NASU GALLERY ※シティー・コードとは、空港の発着ボードで世界の各都市を明示するアルファベット3文字のこと。松江は都市シリーズの作品タイトルにこのシティー・コードを用いています。
※gazetteer(ガゼッタ)は地名事典を意味します。
【 写真集2タイトル同時刊行 】
CC TAIJI MATSUE・・・総ページ 64頁/総図版 62点/ハードカバー・上製本/2,850円+税
gazetteer・・・総ページ 112頁/総図版 109点/ソフトカバー・並製本/2,850円+税 |
●松江泰治 Taiji MATSUE
1963 東京に生まれる
1987 東京大学理学部地理学科卒業
1996 第12回東川賞新人作家賞受賞
2002 第27回木村伊兵衛写真賞受賞
2002 神奈川にて制作、活動
◎個展
1987 ツァイト・フォト・サロン、東京(also `92-94, `95, `95, `96, `97, `98, `98,
`99)
1993 イル・テンポ、東京
1999 Staff Gallery、ニューヨーク
2001 コオジ・オグラ・ギャラリー、名古屋
2003 TARO NASU GALLERY、東京(also 1999, 2000, 2002)L.A.Galerie、フランクフルト(also
2001)
2005 Museum Schloss Moyland、ドイツ
◎主なグループ展
1994 「カワサキ・モニュメント」川崎市市民ミュージアム、神奈川
1994 「液晶未来」Fruit Market Gallery、エディンバラ
1995 「another reality 現代写真の動向」川崎市市民ミュージアム、神奈川
1995 「モノ・カオ・反物語」東京都写真美術館、東京
1996 「IMPLICATE ORDER つつみひらく宇宙律」ギャラリー美遊東京
1998 「REFERENCE - 照合 -」ガレリアラセン、東京
1998 「写真の現在 -距離の不在」東京国立近代美術館フィルムセンター、東京
1999 "Internationale Fototage Herten 99"、ヘルテン
1999 "Modena per la Fotografia
1999"Galleria Civica、モデナ
2000 「見えないもの」ギャルリー・ドゥ、東京
2001 "SURFACE-contemporary photography and video from Japan,"
Nederlands Foto Instituut, ロッテルダム
2002 「エモーショナル・サイト」佐賀町食糧ビル、東京
2002 "Multitude"Artists
Space、ニューヨーク
2002 「第27回木村伊兵衛写真賞受賞展」ミノルタフォトスペース
東京、大阪
2002 「VOCA展2002」上野の森美術館、東京
2003 「Resolution / 解像度」MUSEE F、東京
2004 "35th Rencontre d`Arles"、アルル
2004 "OFFICINA ASIA"Galleria
d`Arte Moderna、ボローニャ
◎出版
2001 "MATSUE Taiji"ヒステリック・グラマー
2003 "TAIJI MATSUE"うげやん
◎パブリック コレクション
目黒区美術館、東京/横浜美術館、神奈川/川崎市市民ミュージアム、神奈川/東川町、北海道/国際交流基金/東京都写真美術館/ヒューストン美術館、ヒューストン/サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ/東京国立近代美術館、東京/北海道立釧路芸術館、北海道/国立現代美術基金(フランス) |