井上鑑　Soundings 2007

「音は旅、音は砂、音は血のように熱く甘い闇」

2007年5月12日[土]−5月22日[火]

「Soundings」ということばには「音を出す、鳴り響く」という音楽に寄り添った意味とともに
「水深を測る、人々の意見を調査する」というあまりなじみのない意味があります。
音楽が何かを表現すると同時にさながら海の深さを測るように確かな意志をもって響く、
そのような「世界でただ一つの場所」を作るための試みとしてこのプロジェクトの名称となりました。

データ配信や音楽形態ツールの普及が音楽と人々との関係を著しく変化させている今、
「未知の聴き手と直接出会う場」をどのように創造するかは、つくり手にとって重要なテーマなのにも関わらず問い直されることは多くはありません。「一人の他者を音楽で包む空間」を現在形の手法で実際に作り出すこと、そしてそこから生まれる共振や反響、あるいは増幅、乱反射をピュアに聴きとること。
このオーディオ・インスタレーションはそんな願いを具現化する試みです。

※一回につき10分程度のシークエンスで再生されます。ギャラリー内でお一人ずつ体感していただきます。

企画協力： Pablo Workshop
協力： 株式会社ソニー･ミュージック・エンターテイメント、ソニー株式会社

「地上でただ一つの音」　入場無料・予約不要 ＊終了致しました。
◇トーク　内藤礼（美術家）×小池一子（クリエイティヴ・ディレクター）×井上鑑

「想像力と音響技術のチェイス」　入場無料・予約不要 ＊終了致しました。
◇トーク　赤川新一（レコーディング・エンジニア）×市瀬和紀（ソニー株式会社オーディオ事業本部）×井上鑑

「コヨーテ、海へ -Soundings In Motion-」

入場料 2,000円　[定員80名（立ち見を含む）・申し込み先着順]　＊終了致しました。
◇トーク＋パフォーマンス　佐野元春（スポークン・ワーズ）×金子飛鳥（ヴァイオリン）×井上鑑（キーボード）

■ 井上　鑑　プロフィール
1953年生まれ。 桐朋学園大学音楽部作曲科在学中よりCM音楽を始めとする作編曲家、キーボード奏者として活動を始める。80年、スタジオプレーヤーによるスーパーグループ「パラシュート」に加入し、3枚のアルバムを発表。81年、Single 『GRAVITATION』 でソロアーティストデビュー。同年、寺尾聴『ルビーの指輪』で日本レコード大賞編曲賞を受賞。アレンジャー・プロデューサーとしても、大瀧詠一・福山雅治・本田美奈子等多数のプロジェクト、ヒット作品に参加。06年3月、ロンドンでのTchad Blakeミックスによるソロヴォーカルアルバム『CRITERIA』をSONY Recordsより発表。

井上　鑑　オフィシャルサイト　http://www.akira-inoue.com