INDIES/ART/CRITIQUE/MAGAZINES フェア
2012年7月7日[土] ― 8月26日[日] NADiff a/p/a/r/t 店内 にて
多くの気鋭の批評家が寄稿する自主制作批評誌がいま、面白い。
批評の危機が喧伝されて久しい。特に美術批評はことさらに長らく言われ続けていた。
商業ベースの媒体が激減しているからか。確かにジャーナルや紹介記事は成立しにくくなっている。一方、ツイッターも含めて媒体自体は多様にあり、無尽蔵な広がりを見せている。
この両極端な現状が、「批評の危機」を圧倒的に更新しつつ、いまは新しいフェイズに入っているのではないだろうか。
DIYによる出稿、編集、出版、流通を目論むインディペンデントな多くの批評誌の試みがそのひとつとしてある。
そもそもクリティカルな言説の深化は商業ベースの媒体にはそぐわない。そういう枠から自由なオルタナティブな活動は以前からあったし、いまそれが多様な広がりを見せている。
そのなかでも特に、紙とインクを用いる必要性が、ときとして、どうしても譲れないものとして、やはりあるのだ、としか言いようのないもろもろの美術批評誌とその周辺を特集。
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