『混浴温泉世界―場所とアートの魔術性』
発売:河出書房新社 編集:TOKYO SOURCE
監修:芹沢高志(P3 art and environment) 著者:NPO法人BEPPU PROJECT
B5 / 200頁 / 2,940円(税込)
湯の街に溶け込むアートは、何と祝祭的か。歌い、笑い、泣き、頬張り、そして分かち合う。湯煙の中にすべてが交じり合う世界が見える。湯の街、別府はまるで現代の「エルドラド」(黄金郷)のように輝いている。ーー姜尚中(政治学者)
幻想的な湯煙に包まれ人が生きる別府、私は人生の深さを学びました。ーーインリン・オブ・ジョイトイ(アーティスト)
2009年、世界屈指の温泉地として知られる大分県別府市で、別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」が開催された。鑑賞者はパスポートと地図を片手に温泉、港、商店街、神社などに点在するアート作品を巡りながら、別府という町が見せる様々な表情に出会った。
本書では、約170組のアーティストが集まり、のべ9万人を超える来場者数を記録した「別府現代芸術フェスティバル2009 混浴温泉世界」の全記録を収録。さらにフェスティバルを運営したNPO法人
BEPPU PROJECTの発足からの5年間の軌跡を網羅した。
■編者:TOKYO SOURCE
CMプランナー近藤ヒデノリと編集者米田智彦を中心に、「東京発、未来を面白くする100人」をコンセプトとしたインタビューWebマガジンを核に、多岐にわたる「編集」を行なう。著者に『これからを面白くしそうな31人に会いに行った。』(ピエブックス)。
■監修:芹沢高志
1951年東京生まれ。89年にP3 art and environmentを開設。さまざまなアート、環境関係プロジェクトを展開する。帯広競馬場で開かれた国際現代アート展『デメーテル』の総合ディレクター(02年)、アサヒ・アート・フェスティバル事務局長(02年〜)、横浜トリエンナーレ2005キュレーターなどを務める。著書に『この惑星を遊動する』(岩波書店)、『月面からの眺め』(毎日新聞社)、訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』(ちくま学芸文庫)などがある。 |