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この度NADiff a/p/a/r/tでは、『虚像の時代 東野芳明美術批評選』の出版を記念したトークイベントを開催いたします。 |
新刊情報 東野芳明『虚像の時代 東野芳明美術批評選』 戦後日本美術を代表する美術批評家・東野芳明 (1930-2005)。デザイン、建築にまで視野を拡張し美術批評を躍進させた著者の、1960年代に書かれた現代美術と文化現象に関するアンソロジー。目の前で生起する様々な事象を前に、「もう芸術とはいえないような新しい可能性」を捉え続けた、東野芳明の「生中継」の批評精神を「いま」に接続する。 目次: 2013.4 / 河出書房新社 / 190×134×300mm / 352頁 / 3,675円(税込) >> Webshop |
著者 Profile 東野 芳明 Yoshiaki Tono1930-2007年。1954年「パウル・クレー論」で美術出版社の美術評論新人賞を受賞し、美術評論家として活動を始めた。ジャクソン・ポロックやジャスパー・ジョーンズを始めとするアメリカ美術の紹介者であると共に、ヴェネツィア・ビエンナーレ等の国際的な場でコミッショナーを多く務めた。マルセル・デュシャンの研究者としても知られ、瀧口修造らとともに『大ガラス (彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも) 』の東京版レプリカを制作した。67年から多摩美術大学で教鞭を執り、1981年に芸術学科を創設する。「アート」をファッション・演劇・建築・音楽・文学などを横断する広い枠組みで捉えながら、ゼミでは現代美術展「TAMA VIVANT」を開催し、多くの作家やキュレーターを育てた。 |
出演者 Profile 田中正之 Masayuki Tanaka1963年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部教授。国立西洋美術館主任研究員を経て現職。専門は西洋近現代美術史。 粟田大輔 Daisuke Awata1977年生まれ。第13回『BT / 美術手帖』芸術評論募集佳作 (「榎倉康二における出来事性と層の構成」) 。論考に「書き換えられるシステム」や「ポスト消費社会と映像の再生産」など。2011年に立ち上げたアート専門のインターネット放送局[comos-tv]の運営メンバー。 松井 茂 Shigeru Matsui1975年東京生まれ。詩人、東京藝術大学藝術情報センター助教。近年はテレビジョンと現代美術の影響関係について国内外で研究、発表、上映をしている。 伊村 靖子 Yasuko Imura1979年生まれ。国立新美術館学芸課情報資料室研究補佐員。2013年京都市立芸術大学博士号取得。研究テーマは「1960年代の美術批評──東野芳明の言説を中心に」 (博士学位論文) 。 |