© Nobutaka Aozaki |
NADiff Window Gallery vol.44
2016年6月14日[火] - 7月18日[日] |
展覧会概要 |
NADiff Window Galleryでは、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、青崎伸孝のプロジェクト「CHECK IN / CHECK OUT」を開催いたします。 本作は、ホテルや美術館、パーティーで一般的な手荷物預け所のシステムを作品として応用したもので、参加者が手荷物を預けるという行為によって作られる手荷物預け型作品です。個人の持ち物である手荷物が、ガラス越しの展示空間の中の台座に置かれ、壁面に取り付けられた時、手荷物は一時的に鑑賞される対象へと変化します。展示空間という見せるために作られた環境に置かれることで、日常生活の中でその物が持っていた属性や機能が剥ぎ取られ、それまで刷り込まれていた物への認識に異種の感覚が持ち込まれます。「手荷物預け所」という形式と、参加者の「手荷物を預ける」という行為によって作られる、ひと時のレディメイド作品がNADiff Window Galleryの中で日々展開されるプロジェクトです。 本展にあわせ、青崎の印刷物のプロジェクト『Memorial, 53 Mosquitoes』もあわせてご紹介いたします。本作は「蚊をつぶす」という普段条件反射的に行われている日常的な振る舞いや行為を観察し記録をとることによって、生と死や時間について考える契機を鑑賞者に投げかけるものです。日常の中のありふれた行為から残されている結果そのものを大胆に作品に取り入れ、ユーモアと共に提示する青崎の作品の試みを本作を通じてご覧頂けるでしょう。 「CHECK IN / CHECK OUT」を開催中には、NADiff a/p/a/r/tと同じく恵比寿に位置するプロジェクトスペースstatementsにおいて、青崎伸孝展「at the moment」が同時開催しております。アーティストブックとあわせて是非ご高覧下さい。 |
新刊情報 |
青崎伸孝『Memorial, 53 Mosquitoes』発 行:Press for Arts
|
||
青崎伸孝『Chocolate Composition』発 行:hikotaro kanehira
|
関連展示 |
青崎伸孝 「at the moment」 |
|
会 場:statements(東京・恵比寿) |
Profile |
青崎伸孝 Aozaki Nobutaka鹿児島県出身の青崎伸孝は、日本の大学で教育学を学び、その後、渡米して2012年にニューヨーク市大ハンターカレッジ美術科修士課程を卒業、同校主催の第一回「C12新進作家賞」を受賞する。以来「クイーンズインターナショナル」(クイーンズ美術館)、「クロッシングブルックリン」(ブルックリン美術館)など、主要美術館が企画するグループ展に参加。現在はクイーンズ美術館のスタジオプログラムに参加している。最近の展示はニューヨークのISCPでの展示Transportationや、ベルリンSpikeでのTinaなどがある。 |
NADiff Window Galleryは、NADiff a/p/a/r/tのエントランス左手、ガラスのウィンドウ越しの小さなギャラリーです。 |
|
展示についてのお問い合わせ
NADiff a/p/a/r/t |