NADiff GALLERY
『写真よさようなら』より © Daido MORIYAMA 1972/2009
森山大道 Around Magazine Work 1965-1974
2009年12月4日(金)-2010年1月17日(日)
Opening Reception:2009年12月4日(金)19:00-21:00
Gallery Talk:2009年12月12日(土)17:00-19:00
森山大道 × 鈴木一誌(デザイナー/編集者)
入場無料・予約不要
※30名様以降は立見となる可能性がありますのでご了承ください。
今なお時代と切り結びながら日々シャッターを押し続ける森山大道。この秋、初期のマガジンワークを当時のまま収録した作品集が2分冊で刊行されました。1965年から1974年までの10年間にアサヒカメラ、カメラ毎日ほかの雑誌に発表した作品点数は1,000点を優に超えると言われます。その中から厳選し初出時のレイアウトやキャプション、テキストをそのままに収録したものがトータルで800ページを超える月曜社刊『にっぽん劇場 1965-1970』『何かへの旅1971-1974』です。
この時代が激動の時代であり、また森山大道にとっても様々な意味で重要な時期でありました。
今回ナディッフでは、森山大道がフリーになって最初に雑誌に発表した「無言劇(パントマイム)」のシリーズと、その後も写真史/写真集史に強烈な足跡を残した『写真よさようなら』より十数点、さらに70年代のカラープリントも加えて展示致します。
当初の印刷原稿プリントおよびネガはほとんど散逸してしまっていますが、残されたネガから起こしたオリジナル・プリントの展示です。多くが展覧会では初出の、大変稀有な展示となります。
森山大道の初期の仕事、おもに雑誌への発表を中心とする<マガジン・ワークとその周辺>を改めて見直すまたとない機会となるでしょう。
同時に1Fショップでは絶版の写真集を蒐集・展示し、併せて森山大道のブック&グッズ・フェアを開催いたします。
ぜひお楽しみ下さい。
協力:月曜社、Akio Nagasawa Publishing
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Profile
◎森山大道 DAIDO MORIYAMA
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て64年独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、67年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。68-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加し、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容された。ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団、東京都写真美術館で個展を開催するなど、世界的評価も高い。代表作に『写真よさようなら』(72年)、『狩人』(72年)、『光と影』(82年)、『Daido-hysteric』(93-97年)、『新宿+』『大阪+』(02年)、『記録』(07年〜)、『ハワイ』(08年)、『NORTHERN』(09年)など。