2015年にNADiff Galleryで開催した丹羽良徳展「解釈による犯行声明」と同時期に、丹羽はロンドン、京都でも展示を行いながら、先々に控えていた国内外の展覧会やプロジェクト、海外遠征にむけての準備のために各地を猛スピードで疾走していました。そんな最中の2015年10月24日、ようやく東京に帰還した丹羽良徳と、丹羽の著作の企画・制作に携わる3氏と共に、佐々木敦氏、本田江伊子氏をゲストに迎えたトークセッションを開催しました。
トークは、同時期に発売された丹羽良徳の著作集「歴史上歴史的に歴史的な共産主義の歴史」(Art-Phil刊)、「過去に公開した日記を現在の注釈とする:天麩羅」(UMISHIBAURA刊)の2冊が出版に至った経緯をはじめ、東京・ロンドン・京都と3都市を往復していた丹羽の近況や、来歴等、多岐に渡るトピックを交えながら、丹羽の作品と活動に迫る2時間となりました。
本頁では、当日語られたのトークの全容を余すところなくリポートします。 |
丹羽良徳個展「解釈による犯行声明」
2015年9月18日[金] − 11月8日[日] at NADiff Gallery
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丹羽良徳 アーティスト
1982年生まれ。アーティスト。不可能性と交換を主軸とした行為や企てを路上などの公共空間で試みることで、社会や歴史へ介入する作品を制作。近年の展覧会に「ダブル・ビジョンー日本現代美術」(モスクワ市近代美術館・ハイファ美術館、2013年)「あいちトリエンナーレ2013」(愛知芸術文化センター他、名古屋市近郊、2013)、「六本木クロッシング2013:OUT OF DOUBT」(森美術館、2013年)、「Forces at Work」(ヴァルガス美術館、2014年)他に参加。10月に、新刊「Historically Historic Historical History of Communism [歴史上歴史的に歴史的な共産主義の歴史]」と同名タイトルの個展をEdel Assanti(ロンドン)にて開催。
WEB: http://www.niwa-staff.org |
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佐々木敦 批評家・早稲田大学教授
1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。最新刊『ゴダール原論』(新潮社)、『例外小説論』(朝日選書)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)が発売中。 |
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本田江伊子 インデペンデント・キュレーター/ロンドン
2013-2016年文化庁新進芸術家海外研修員。ロンドンを拠点にキュレーター及び研究者として活動。近年の主な展覧会に「久保田沙耶: マテリアル・ウィットネス」(大和日英基金、ロンドン、2015-6)、「解き放たれた日記: 名のない記憶のアーカイブ」(フォルクストン・トリエンナーレ・フリンジ、イギリス、2014)などがある。2008年ロンドン大学ゴールドスミス校表象文化学科美術史学部卒。
WEB: http://curatingcuriosities.tumblr.com/ |
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後藤知佳 UMISHIBAURA
編集者/パブリッシャー。『過去に公開した日記を現在の注釈とする:天麩羅』編集担当。1987年生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。エディトリアルデザイナーとして制作会社に1年間勤務後、早稲田大学文化構想学部と出版社数社を経て、2013年よりnumabooksに所属。書籍やウェブメディアの編集などを務めるかたわら、2015年9月より読み物のレーベルUMISHIBAURAを開始。
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岡崎由佳 『天麩羅』デザイナー
グラフィックデザイナー。『過去に公開した日記を現在の注釈とする:天麩羅』デザイン担当。1987年生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。都内制作会社にて勤務。デンマークへの半年間の出向を経て、帰国後は展覧会の企画・制作、VI、書籍のデザイン業務に携わる。
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